心の支えとなることば　その46　「新しいぶどう酒は新しい革袋に」

最も歴史の古い酒の一つがぶどう酒とかワインといわれています。メソポタミア地方で最初に造られたのが紀元前6000年頃といわれますから、その古さはものすごいですね。今日、ぶどう酒は世界中で造られ広く飲まれています。

時代が経って、中世のヨーロッパではカトリック教会の聖職者を養成する僧院がブドウの栽培とワインの醸造を担います。これには理由がありまして、聖書のなかでキリストがぶどう酒を指して自分の血と称したことから、ぶどう酒は礼拝の聖餐式（せいさんしき）において重要な役割を果たします。信者さんが司祭や牧師さんからぶどう酒をいただき飲むのです。このとき使うのは赤ぶどう酒です。

ぶどう酒の代表的な産地はイタリア、フランス、アメリカ、ニュージーランド、スペインなどです。旅行するとオリーブ畑と並んでぶどう畑がなだらかな丘陵に広がります。名だたる高級なものから、市民が普段の食事中に飲むものまで多くの種類が生産されています。ただ、わたしはまだスペインへは行ったことはないのですが、、、、

古いぶどう酒とか新しいぶどう酒とはなにか、ということです。｢古いぶどう酒｣のほうが高価で尊ばれるのではないかと反論されそうです。ですが、変化や改革ということが生き方において要求されるのが現代です。例のChangeですね。今までと同じような生活習慣を守ることや考え方にしがみつく生き方をしていてよいのですか？、ということが問われています。新しい革袋とは、それを受けとめる世の中の新しい仕組みや、回りの人々の変化に対する適応性のことを示唆しています。