25日(水)昨日の夜は新潟市共産党市議団主催の28,29日両日行われる「新潟市事業仕分け報告・学習会」に参加してきた。150人は入ろうかという会場が満席だった。200P以上に及ぶ資料が配られた。発言からして党員以外の人たちも多いと感じた。
国レベルの事業仕分けは官僚組織の無駄を省くという触れ込みで始まった。期待はずれとの声もあるが、私は一定の評価をしている。今まで見えない部分がかなり見えてきたではないか。新潟にもそれを期待したい気持ちもあったが、資料を見てガックリした。
これではまるで、無駄切りに名を借りた弱い者いじめになりかねない。例えば教育関係では対象事業は私立高校運営補助金、私立幼稚園教諭研修補助金、就学援助費、市民大学解説事業費、学校開放管理指導委託費、福祉関係では紙おむつ支給事業といった具合だ。
教育委員会関係では最大の無駄遣いと思われる、天下り、管理・指導主事のあり方、教科書採択費、学力テスト、初任研をはじめとする研修費等々は対象になっていない。説明を聞けば初めから大型公共事業や国からの補助金が出ているものは除くとの方針だという。
現在の篠田市政は特定政党に頼らない市民党を標榜してきたが、ここ数年、自民党や民主党に擦り寄り、新潟に革新市政誕生以来最悪の状態だという。事業仕分けの項目を見てうなづけた。会の最後に発言を求め、教育界の天下りにメスを入れよと主張したが・・。
何より日本の行政には哲学や理念それにビジョンがないのが致命的欠陥である。フィンランドの教育の実態を続けよう。教師の在学校時間は35時間15分。(37時間労働が法制化)日本は40時間のはずが、57時間2分である。しかも残業手当は出ていない。
「仕事量が多すぎる」と考えるフィンランド教師は2.9%日本の教師は74・2%。又「生徒や保護者とのやりとりで疲れると答えた日本の教師は62.9%に対し、フィンランド、イングランド、スコットランドの教師は13・3%である。実感としてうなずける。
帰宅後から就寝まで家庭で過ごす時間は日本3時間53分に対し、フィンランドでは7時間13分。家に持ち帰る仕事量は双方とも6時間で変わらない。国民はそれをよく知っており、「給料が低い割によく働いている」と尊敬されているという。日本はどうかな?
土日はたっぷり休む。日曜日は翌日の準備をする人もいるが、土曜日は家族と過ごす時間、これはどの労働者も同じだと。取得した一番長い連続休暇は何と63.2日、夏休み中は3日間の研修が義務づけられているだけで出勤することはない。日本は5.7日。
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