21日(土)快晴。昨日の炎天下のテニス。夜は市内のNZ人経営のパブで元同僚のOさん、組合仲間のYさんの3人で飲んだ。3人とも語学と海外旅行という共通の関心を持つ仲間である。パブは外国人のたまり場にもなっており、旅の話をするには格好の場である。
この夏Oさんは韓国、Yさんはメキシコ一人旅をされた経験を語った。旅の目的の一つが韓国語、スペイン語の上達にあったというから敬服する。Oさんは下関からフェリーで釜山に渡り、チュジュにも行ってトレッキングを楽しんだ話も興味深かった。
YさんもOさん同様リュック一つでバスやタクシーを使いながら現地の人々と交流を深めたとのこと。お互いに旅の途中で現地の人々から受ける親切についても語り合うと共にやはり、日本の若者が元気ないじゃないかという話になってしまう。全員ではないのだが。
話の中で、韓国内の朴政権への評価の高さが話題になった。KCIAという秘密諜報機関を創設し、反政府勢力に対する弾圧は金大中事件に代表されるように、共産主義、北朝鮮のスパイ摘発に名を借りた不法な拷問・冤罪事件は枚挙にいとまがないと言われる。
ベトナム戦争では早くも64年に参戦し多国籍軍の中では断トツの兵力(約30万)を派兵した。派兵数に応じてアメリカが出した補助金や対米移民枠欲しさのためである。韓国軍が殺傷したベトナム人は4万1450名に及ぶとされ、虐殺強姦事件の多さで知られる。
ベトナム滞在中韓国人の悪口を散々聞かされた。ベトナム戦争時の悪評が引き継がれていることは疑いない。又韓国軍がベトナムに残した混血児が5千~3万人にも及ぶとされ、韓国は今日に至るまで謝罪も保障もしていない。近年の韓国のベトナム進出は目覚ましい。
こうした事実があるにも関わらず、朴の人気は歴代大統領の中で72%を超えて断トツで2位が金大中の12%だというから驚く。彼が極貧の生まれで、終生生活は質素で清廉な政治家とされていること、そして何よりも「漢口の奇跡」と言われる経済成長を遂げた。
そのことに対する高い評価に違いない。導入した40億ドルの外資の内半分をベトナム戦争への協力の見返りにアメリカが引き受けた。日本からの賠償金と合わせ自国民とベトナム人の血で買い取った経済復興と見ても言い過ぎではなかろう。
独裁者の末路は悲惨だ。1974年日本からの独立を祝う8月15日の光復節で在日韓国人の文世光に襲われ本人は助かったが夫人が殺害された。本人は79年6月、自らが創設されたKCIA部長の金載圭によって射殺された。劇的な最後も人気の秘密かもしれない。 読者を増やすため左のBlogramを押してください。
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