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No.1407 自慢の教え子たち(2)

マラッカの街 23日(月)私はSachiyoがシンガポールで戦争にまつわるつらい体験をしていたという話は今回彼女のブログで初めて知った。いつか詳しく聞いてみたいと思う。在職中もちらちらと話を聞いたので、全員に体験記を書いてもらったことがある。ショックだった。

 例えばI子。「私にはリンというシンガポールの友達がいる。彼女は南洋女子中学に通っていて、私より一つ年上である。彼女は大の日本愛好者であらゆることに興味を持っている。ある日、彼女と町に出た帰り、彼女の祖母の家に行くことになった。

 途中、彼女が『うちの祖母は日本人が嫌いなんだよ』と教えてくれたが、私はそれほど気にも留めなかった。しかし、それは大きな間違いだったようだ。何やらわからぬ中国語で私のことを祖母に話すと、祖母はいきなり大声でどなり散らした。

マラッカの街2 私はただ茫然としてしまい、軽く会釈をしたが、その祖母は見向きもしなかった。(略)大家族なのでいろいろな人がいたが、みなまじまじと私をリンに何か不機嫌そうに言っていた。(略)過去に日本がしてきたことに対する怒りをまさか私が代わってうけるとは・・・」

 実に20%の子どもたちが同じような体験をしていた。私は「シンガポールの日本軍」の授業を決意した動機になった。私がシンガポールの子どもたちを自慢に思うのは、彼らが社会的関心を高く持ち、平和のため、子どもたちのために生きていることである。

 NYの国連で活動するI子やキューバで子どもたちを支援するNGOで活躍しているK子については、すでに報告済みである。もう一人、同じような志を持っていまアメリカCAの大学で勉強中のGさんも紹介しなければならない。Gさんは神戸のご出身である。

華僑の街 神戸で中学校の英語の教師になった。在職中、あの阪神淡路大震災で被災された。およそ1年後にお見舞いに駆け付けたが、一の谷にあるご自宅はほぼ全壊、家族はバラバラに住むことを余儀なくされた。彼女は学校に寝泊まりして子どもたちの対応に追われた。

 先輩のK先生と共に被災地の朝鮮人の多い地区を案内していただいた。その時の話を未だに忘れない。「関東大震災の時のような朝鮮人に関わるデマはなかったですよね」に対し、「ありましたよ。コンビニから物が奪われた・・」とかと、即座に答えが返ってきた。

 Gさんは結婚してまもなく、夫のCA赴任を機に教職を辞し、現地で大学に入りなおして学んでいる。時々アメリカの教育システムやユダヤ人との交流について情報をくれ、このブログにも何回か登場いただいた。彼女の知識と意欲には嬉しくてたまらない。

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