• 海外赴任時の車の売却はJCM

お気に入り一覧 お気に入り登録 お気に入り解除

バイリンガルのドミナント言語

卒業式の晩の夕食の時間。息子と娘がなにやら携帯いじりながら、YouTubeの面白ビデオを探していました。あった!これこれ。。。と言って出してきたのは、日本人の男の子が、国別で外国人訛りの日本語を真似して話すんですが、これがとっても上手い。

「ああ!これ○○先生だ!www」と先生似のアクセントもあったりして、笑っていました。

インター育ちの娘、息子は外国人の英語、つまりインターナショナルイングリッシュがよく分かる耳を持っています。なので息子はこの男の子の逆バージョン、つまり国別イングリッシュアクセントの真似が上手いです。

息子がこれからある大学のオリエンテーションまでスコッティッシュアクセントを猛練習して、オリエンテーションの3日間、皆にスコッティッシュだと思わせて、新学期から普通(アメリカ英語)に話すって言うの、、、やりたい~!と言っていました。一種のプランクですよね。笑

大学へ行くと、外国人の教授がたくさんいて、さまざまなアクセント対応が出来ない耳だと大変なのですが、こういった点ではインターのベネフィットを受けれると思われます。笑

その時に、息子が言った言葉が面白かったですよ。娘が自分の第一言語は日本語だと思う、小さい時は日本語で話すほうが多かったと思う。今も日本語のほうが楽ね。と言うのに続けて、

「俺は小さい時に日本語で会話した記憶がない。なぜだか初めから分かっていたんだが、周りが英語なのに日本語を話す意味がないと思っていたから。ここがお前(姉)と違うところだと思うし、そのベネフィットを受けていると思う。だから、お前より成績も良い。小さい時の日本語はどうでも良かった。」

と、私もこれを、息子がどっちの言語で話していたか、、、よく思い出さないと思い出せません。「耳だけバイリンガル」なのでどっちの言語でも内容がそのまま第一言語で伝わってきます。笑 これもある意味面白いと思いますね。たぶん英語だったと思います。

これを聞いて、そうだよね!息子は英語を私に話しかける子供でした。私も無理やり強制しなくっても良いとなんとなく分かっていたので、何も言わず、ひたすら英語で聞いて日本語で返していました。うちのバイリンガル教育って、「なるようになる」がテーマだったかもしれませんね。笑

ところが、メンタリティーが日本人な娘は小さい時から日本語が好きで、英語の本の絵を見て、「ローストビーフ食べたい~!これ何?」と、家の中で私と話す言葉は日本語でした。

うちは夫婦共に、相手の言ってる相手の国の言葉が分かるので、娘も息子も家の中は境界線のないバイリンガル環境で、好き勝手に使いたい言語を使っていたという感じです。もちろん、夫婦そろってバイリンガルでないので、自分の国の言葉で子供に話しかけてました。外国人のヘビーなアクセントが言語の習得の邪魔をするからです。

こんなテキトーな環境で幼児期を過ごしてもバイリンガルになった理由を考えると。

1.学習で使う言語を統一した。うちの場合は海外でアメリカ人家庭、しかも大学はアメリカだろうと言うことで、英語。

2.親はそれぞれ、母語しか使わない。

3.日本語のビデオ、BBCの幼児教育番組を座れるようになってから、見せていた。ベネッセの日本語教材を3、4歳からやっていた。キンダー、小1で日本に住んだ、体験入学をほぼ毎年。補習校には小学校5年生から通いはじめた。

こんな感じで、環境とテキトーさが幸いし、上手いことバイリンガルになりました。どっちの言語も、その言語を話す人にはその言語対応というのが自然に出来るようになったようです。

よく補習校はいつまで続ければいいの?と思う人がいると思いますが、私は外国人の子供(うちの子供のような純ジャパじゃない子)なら、小学校高学年から中学までで十分だと思います。そこまで日本語が出来ていれば、今は昔と違いインターネットがあるので、興味のある子供はそこで日本語をキープできます。またそれ以上無理に続ければ、余計な負担を増やすだけで時間が勿体無い気がします。それより他の事に力を入れたほうがその子供にとってベネフィットだと思います。

何よりも重要だと思われる事は、学校で使う言語を大切にしないと、大変なことになります。と言うか、学習で使う言語が出来ていれば、小学校高学年くらいの日本語が出来るまでのレベルなら、特に何もしなくてもその後の日本語も伸びていきます。

要は日本の文化に興味のある子に育てれば、日本語はキープできますよね。アメリカにいる日本人家庭の子供の日本語のレベルがどんどん落ちるのは、日本文化への興味が薄れるからだと思います。これはしょうがないことで、だからと言って無理やり補習校に通わせてもしょうがない事だと思っています。

親も移民だったりで、アメリカ流に子育てしようとしますので、それもしょうがないと思ったりします。アメリカにいるのに日本流には子育て出来ないでしょうから。。。

その反対に、日本にいてアメリカ流に子育ては出来ないでしょうから、日本にいるハーフが日本語だけしか習得できなかった、、、別に悪い事じゃないと思います。

どちらの言語も深く考えられればいいのですし、英語、日本語と中途半端に入る事を考えれば、一つの言語のみでも理解力があるならそれでいいのだと思います。

どちらの言語でも深く考えられない、、、大昔言われたバイリンガルのブラックホール。今の子供はそれはないと私は思っています。明らかにテクノロジー、メディアのお陰で、バイリンガルはパワーアップしていると思ってます。

と言うか、バイリンガルの子はもっと賢いです。どちらかと言うと、バイリンガルに向いてない子供がバイリンガル環境で育ったがために、又は、バイリンガルになる基礎を積んできてない子(親があまり考えずにバイリンガルだけにこだわる)がブラックホールに吸い込まれやすいのでは?と思います。

どちらの言語でも深く考えられない=セミリンガルで、バイリンガルではないのだと思います。バイリンガルはどちらの言語でも深く考えられるくらい賢いのだと思います。

バイリンガルでも息子のように英語中心(英語ドミナント/コア言語)は英語で考えているように思います。先に話した私の逆バージョンです。境界域がない私の耳で聞いたものは、私の頭の中で母語/母国語である、日本語に勝手に変換されています。その逆なんだと思います。

なので息子の場合、少し日本語は英語より落ちるものの、キチンと実社会ではファンクションできる域だと思います。日本に就職した場合、最初は苦労するでしょうけど、何年か日本に住めば何とかなるのだろうと思います。

娘、息子、どちらのケースをとっても、バイリンガルはいろんな意味でキャパシティーがない子には難しいのだろうと思っています。もし、大変に感じがしたらすぐ一つの言語に絞るべきだと思います。そうしないと学力に影響が出るからです。いろんな意味でと言った理由に親の経済力も関係あるからです。最後まで面倒見れる金額かどうかを考えてからの投資だと思いますし。

なので、先に言った、小学校高学年までと言うのはそのくらいから学習する内容が難しくなっていくからです。無理に負担をかける必要は無い様にに思うのです。

じゃあ、向き不向き、何処で見分けるの?

学習言語がうちと同じ場合(英語)では、

小学校高学年でその歳の日本人の子と同じレベルの日本語が出来ないのならば、諦めて英語一つに絞るべきだと思います。そこから先伸びるか?と言うと疑問です。日本語に外国人訛りがあるならなおさらです。こう言うと教育をリミットしてるみたいに聞こえますが、そうではなく、無理に続ける事で子供の可能性をリミットするぞという警告なんです。逆なんですよね。

学習言語がしっかり入っているバイリンガルは、頭の中で考える言語がドミナントの言語でと勝手に脳みそが判断します。が、どちらにすればいいの?と脳が混乱しているケース/セミリンガルは結局、混乱期が長くかかるが故に学力が「おいてけぼり」を食いやすいのだと思います。

私が日本にいる日本人の子供がインターに入って英語で学ぶ事に反対なのは自分の子供達の例、またはインターに通う日本人の子供達の例を見てそう思うからなんですよね。日本にいながら英語環境、願ってってもない環境ですが、バイリンガルのブラックホールに吸い込まれないように、常に気をつけないといけません。

こんなに神経すり減す教育をあえてしなくっても、凄い額の投資をしなくても、日本の学校へ通いながらまずは学力を上げ、英語は小さい時から親しめば良いのじゃないかな?と思います。うちの逆バージョンですよね。アイデンティティーの問題もありますし、日本で育つ日本人なら、そんなリスクを大金払って犯す必要はないのにな。。。とぶっちゃけ思うのです。

まとめると、ドミナント言語で深く考えられるバイリンガルに仕上げるのがよし。ドミナント=学習言語。故に学習言語を統一できる環境がないと、バイリンガルになりにくい。また、最後まで出来ないならはじめからそうさせないほうが良い。どこかで潮時を作るとしたら、小学校の高学年。こんな感じでしょうかね。

グローバルな考え方は、インターで学ぶからではなくいろんな経験があるのでそうなるのだと思います。高い学費を払うなら、日本で良い教育をしている日本の学校を選び、浮いたお金で色んな事にチャレンジさせ、経験をさせてあげる事の方が人間をより大きくするように思います。

海外にいる駐在家庭のお子さんが経験できる事と同じ事は日本のインターでは出来ないと思います。そのギャップを埋めるには学費プラスで費用がかさみますからね。

バイリンガルでグローバルなマインドを持つ子にするには、インターに通わないほうが出来ると思ってます。まあ、できれば大学で海外留学する事はプラスになると思います。なので、海外駐在家庭のお子さんが日本の大学へ進学する理由が私は物凄く理解できます。バランスの取れた教育だからじゃないでしょうかね?ずーっと海外で過ごしていたんですからね。日本人と言うアイデンティティーがあるからですよね。

教育費、親にとっては投資するお金ですから、お金を賢く使うには、賢い選択が重要ですよね。プラス、子供にとって何が一番大切であるか?これも良く考えてそれにふさわしい教育をすべきかと思います。







続きを読む

このブログの最新記事

これで漏れ無し!海外赴任前の準備方法

チャートとチェックリストを使って、
海外赴任前の準備項目を確認しながら情報を収集して準備に備えましょう!

海外赴任準備チェックリストを確認する

書籍版のご案内

海外赴任ガイド 到着から帰国まで

書籍版「海外赴任ガイド」は各種ノウハウや一目で分かりやすい「海外赴任準備チャート」などをコンパクトな一冊にまとめております。海外赴任への不安解消に繋がる道しるべとしてご活用ください。

書籍版の詳細

プログライターの方

海外赴任ブログを登録する

あなたのブログを登録してみましょう!

プログライターの方

海外赴任ガイドのSNS

Twitter アカウントをみる

たいせつにしますプライバシー 10520045