世の中には、原理や原則を非常に大事にする人々がいます。例外を認めない、自由な解釈は認めない、忠実に法律にそって対応するという考えの人です。「法務大臣というのは二つのことを覚えておけばいい」と放言して辞めさせられた大臣もいます。少々お粗末な話題でした。この人も原理主義者なのかもしれません。あるところにニコデモという人がいました。宗教上の先生で議員でもあったようです。この人は、あるゆることにおいて物事を伝統的な考え方でで見つめ、人々を導いていました。基本に忠実なので、人々の自由な解釈や物の見方を許さない人です。いわゆる体制派の人でありました。そこに別な先生のような人が現れます。この方は、自由な意思や創造性 を大事にし、人々に自由で闊達な議論へ導くのを尊重しました。当然ニコデモという伝統的というか保守的な人とは対立します。この先生は、ニコデモに対して、「あなたがたは新たに生まれなければならない」と諭します。古い自分を捨てて、新しい自分として生きることを奨励するのです。この先生のニコデモへの教えには、興味ある喩え引用します。「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから 来て、どこへ行くかを知らない。」といって、新しい息吹や精神の意義を説きます。風は目に見えなくとも、音などの作用によって私たちは風の存在を知ります。同様に 私たちは、目にみえないなにか、たとえば人格的な思考などによってあなたも人になれる、被造者としての命の息を吹き込まれる必要があるとニコデモに言ってきかせます。「Born Again」というギターケースやTシャツなどに印字されたフレーズを見たことはないですか。生まれ変わろうという決意のことばです。 続きを読む