多くの人は景気の動きに敏感です。身近なところではスーパーマーケットにいくと、人々は野菜や肉の値段にとびきり感心を持ちます。わたしの家内もその一人です。誰もが自分の家計を防衛できるのは、値段を比べて購入のタイミングを見計らったり、別の店で買い物をするという行為です。年金生活者には物価は最も関心のある話題です。そういう私その一人です。世の中の動きを新聞やインターネットで調べては学ぶのですが、どうしてもわからないのが為政者や評論家といわれる人のコメントです。特に後者は俗に知識人といわれますが、知識とか文化というのがくせものなのです。文化とは好ましいものであると一般には考えられています。その例として、文化という単語は、枚挙にいとまがないほどたくさんの単語があります。文化国家、文化都市、文化村、文化庁、文化勲章、文化功労、文化の日、あげくは文化風呂、文化食品、文化鍋、文化包丁などというのもあります。その中で嫌な響きのことば、それが「文化人」です。テレビに登場する文化人のコメントには、人の気に入るように発言したり、取り入ろうとすることが多いのではありませんか。学の道が乱れ、俗説が流行しているようです。しっかり勉強し、自分が正しいと思うことを言って欲しいのです。自己の信ずる説を曲げて、世間に何(おも)ねるような発言は説得力がありません。これが阿世曲学とか曲学何世という史記にあることばです。今から2000年以上も前に使われました。 続きを読む