誰もが一度は口ずさむ懐かしい歌です。これほど心に響く歌はあるだろうかと思えるほどの名曲です。小さいときノウサギを追いかけ野山をめぐったふるさとを遠い地から懐かしみます。そのふるさとを離れ、やがて学びや仕事に励みながら、そのふるさとを思う心情が歌われます。思いの中心はなんといっても家族、特に年老いた両親です。如何にいます父母、、との歌声を聞くとき、目の前に両親が立ち現れるかのように感じます。私ですが、すでに両方の両親も兄弟も他界してしまいました。私は一人となり、子どもの家族が生きがいです。さて、「いったい、自分はどこに帰るのだろう」と考えます。「自分たちが人生の旅路を終えて帰るのは、やはり父母のいるところではないか。」歌詞は続きます。「こころざしをはたして」の「こころざし」というのは、今までは、立身出世のことだとばかり思っていましたが、そうではないようです。「こころざしをはたすとは、この世に生きて、生を輝かせることだ。」そう考えると気が楽になります。「地位や名誉などはなにも残らない。しかし自分の命はこの世だけで終わるのではない。魂の「ふるさと」へ帰っていくのだ。」このことを作詞者と作曲家は思いを辿り、歌詞と音符に込めたのではないでしょうか。 続きを読む