ブログには書かなかったが我が家は12月の半ばに浸水被害に遭った。そしてウサオが保険会社と交渉の結果(ウサオはネゴシエーターで、こういう時は非常に頼りになる)ベースメントの床を全部張り直してもらえることになった。そして12月28日から作業に入ること、業者から私たちが事前にしておくことについて電話で説明を受けることが決まっていた。だが、
電話はなかった。(。・ε・。)
正直なところ電話が来ない可能性は高いなと思っていた。クリスマス気分で仕事にも身が入っていないだろうし、電話すると言って電話がかかってこなかったことなんて、こちらに来てから何回もあるからだ。
結局電話がかかってくることはなく、当然ながら何の作業も始まらないまま新年を迎えた。そして年明けにやっと電話が入った。(この時点で既に当初予定を1週間以上過ぎている。)ウサオは業者の担当者から翌日から作業に入るが、最初の作業は「lock box取り付け」と言われたそうだ。
lock boxというのはウサオの説明によると屋外用の金庫みたいなもので、そこにベースメントある家具や荷物を一時収納し鍵をかけて保管するらしい。ウサオは駐車スペースにlock boxを設置してもらうことに決めて、車を移動した。また私に
カオル、lock boxの取り付けが終わったら、業者が部屋にある物をlock boxに保管してくれる手はずになっている。だから貴重品と当面必要なものだけ1階に運ぶように。
と指示を出した。ウサオの説明を聞く限り日本の「引越し楽々パック(梱包、荷解き込み)」(家とlock boxの往復だけだが)みたいな感じなのだが、小心者の私は
本当に大丈夫なんだろうか?
と不安になってきた。既に作業は1週間以上遅れている。(しかも遅れたことを悪びれてもいないらしい。)そしてその不安は翌日lock boxがあるはずの場所が空っぽなのを見て怒り変わった。新年早々有言不実行ってわけだ。
やつら(業者)は信用できん!!
業者の説明ではまず目録を作ってそれに沿って箱詰め後に保管するそうだが、どこまでちゃんとやるかかなり怪しい。もしかしたら何か盗られる紛失される可能性だってある。(某掲示板で引越し楽々パックの利用した時に引越し前に確実にあったものが荷解き後になくなっていたことを書いていた人がいた)荷解きというのも、その荷物があった部屋にダンボールに入った状態で戻ってくるだけかもしれない。
結局、私は業者の対応に不安や苛立ちを感じながら過ごすよりベースメントの自分の勉強部屋から机と椅子、本棚を除いて全部荷物を一階に運び自分で管理することを選んだ。その方が精神衛生上良いと思ったからだ。幸いなことに年末の大掃除で荷物を整理整頓をしていたので、30分程でプチ引越しは終わった。
ウサオは私が荷物を全部運び出してくるとは思っていなかったようで、びっくりしていたが私が一言
I don't trust Canadian companies at all,
と言ったら、
ま、その考えには全面同意するよ。
と苦笑していた。そりゃそうだ。lock boxは約束の日から3日経った今も設置されておらず、それに対して何の説明もないのだから。既にカナダにおけるカスタマーサービス関係には何の期待もしていないし(期待するだけむなしい)、何かあってもそれなりにやり過ごすようにはしているが、そのいい加減さに対して毎回行き場のない怒りを感じてしまう。そしてその行き場のない怒りのために無駄に消耗してしまう自分が情けない。
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