静かだ
家の中で自分しかいないなんて初めてだ。今年の初めに悪い猫が逝き、昨日良い猫が逝ってしまった。なぁ、なぁと呼ぶ声もなくなり、家の中は静まりかえっている。
昨日はずっと良い猫のことを思い出して泣いていたが、今日はそれほどでもない。悪い猫が逝った時は1週間くらい泣き通しだったのに。ウサオにそのことを話すと、「今回は良い猫が旅立つことへの気持ちの準備ができていたんだと思う」と言われた。
確かにそれはあるかもしれない。悪い猫の時は闘病していたものの、亡くなる前日まではあまり変わりがなかったので、突然いなくなったことを受け入れるのが大変だった。だが、今回は悪い猫を見送り、良い猫が痴呆になり、たまに粗相をするようになったりするのを見ることで、彼の老いを実感しそれと同時にもう長くはないだろうなと時間をかけて受け入れていっていたような気がする。
また良い猫の冷たくなった姿を見たことで、あきらめがついたような気もしている。(悪い猫の時は最後に見たのが生きている姿だったので、いなくなったことを受け入れるのにずいぶん時間がかかった。)
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