さて、昨日の続きです。
楽友協会ガイドツアーでは広間(クロークがあるエントランスホール)に通された後、いよおいYニューイヤーコンサートが行われているゴールデンホールへ向かいます。
このホールは金ピカなので黄金ホールと呼ばれていますが、本当の名前は「大ホール」。もう一つあるブラームスホールより大きいので「大ホール」。「味気ないわよね。是非ゴールデンホールって呼んで頂戴!」とガイドさんが言っていたので、ゴールデンホールと呼ぶことにします。
「テレビのニューイヤーコンサートの中継で見るより随分小さいでしょ?でも本当はこんなに小さいの。」と言うとおり、本当に小さいです。シューボックスと言われる直方体をしており、縦は50メートル。立見席もあります。
舞台はオーケストラの人数によって客席の方へ伸ばすことができます。
このホールの特筆すべき点はその「音響効果」。
黄金ホールは金ぴかで出来ていますが、実は全部木製です。大理石に見える物もすべて木で作り大理石風に塗装しています。天井は100パーセント木製。床も勿論木製です。木で作られているがゆえに、他のホールとは全く異なる音の反響を生み出しているそうです。
また、このホールはかつては舞踏会場にも使われていたそうです。そのときには座席が邪魔になるので座席を床下に収納ていました。今はコンサートにしか使われないので座席は出しっぱなし。つまり、床下の空洞も音響設備になっているのです。
更には黄金ホールの彫刻の数々、ゴテゴテの装飾、そして柱の女人像までもが音響効果に一役買っているそうです。「つまりはホール全体が音響設備なんですねぇ。」との説明でした。
さて、ニューイヤーコンサートのチケット入手方法ですが、3年前には予約、などとの噂がまことしやかに流れていますが、販売されるのはコンサートの1年前からです。3種類のチケットに分かれており、1つは閣僚や大企業のお偉方に割り振られるチケット。2つ目は楽友会で演奏している演奏家が各自2枚づつ持っているチケットを分けてもらう方法。3つ目は一般に割り振られるチケットで、こちらは抽選です。「驚異的な運の強さを持ち合わせていないと入手困難なチケット」だそうで、チケット入手の可能性が一番高い方法は「演奏家とお友達になって、分けてもらう方法」だそうです。チケットは一番高い席だと1500ユーロ。聞き間違えかと思うくらい、高い。
ニューイヤーコンサートで飾られているお花は、毎年イタリアから寄付されているそうです。↓ポチッとお願いします。励みになります
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