コミュニケーションは、話し手と聞き手の間で生じる言葉や非言語といった情報のやりとりです。
コミュニケーションを成立させるキーパーソンは、話し手、それとも聞き手、どちらなのでしょうか。
クラスで生徒へ説明するとき、また生徒と個別コーチング面談をしているとき、相手にとって分かりやすく面白く伝わるようにと心がける必要性を実感していますが、欲張りすぎても難しくなるばかりです。
実際にはどの程度伝わっているのか、と疑問に思うことがあります。
当校のクラスは更に年齢、言語、バックグラウンド、教科習熟度に多様性があり、対象とすべきものの幅が広く、担当コーチはいろいろな工夫を重ねています。
クラスでは教科の内容を順番だてて説明したり、ビジュアルマテリアルを使ったり、意見をだしてもらったり、などなどいろいろな工夫をすると思います。
しかしその反応は、10人いたら10人、30人いたら30人、それぞれ違います。
受け取った情報の深さ、正確さ、量は異なるのです。
もともと持っている能力や特性、経験値など、いろいろな要素が違いすぎて、当たり前の結果ですね。
生徒との個別コーチング面談では、傾聴、承認、質問、リクエストを心がけ、生徒の中に答えがあるというスタンスで臨みます。
いくらコーチがこれは核心をついた質問だ!と意気込んでも、生徒がその意味を理解していなかったり、答えを持っていなかったりすると、なんの進展も促すことはできません。
やはり、コミュニケーションを成立させるキーパーソンは聞き手なのです。
これはコーチングでは、基本の姿勢として知っておくべきスタート地点ですが、とても深い意味があります。
頭で分かっていても、実際のコミュニケーションでは、聞き手にどのくらいのことを伝えられているでしょうか。
無意識に自分の言いたいことを優先していないでしょうか。
自分の存在や能力、感情が認められるがための情報を発信していないでしょうか。
生徒との対話では、いつも100点をつけることはできない気持ちです。
コーチも日々成長なのです。
とても意味のある重要な仕事であることを誇りにコーチ一同、日々の業務にあたっています。
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