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小学4年で男女同室着替えはアリ?

 
 
 
娘の通う小学校では なんと4年生で 
男子と女子が 教室で一緒に 体操服に 着替えるという。
しかも 自分の座席で 着替えなければならず 
したがって 隣が男子だと 並んで着替えることになる。
( 女子2人が並ぶ席順の子もいる )
 
 
 
 
 
親子で びっくり仰天した。
 
 
 
 
 
アメリカでは 体操服というものがないので 体育の時間でも そのままの服装で移動する。 だから 着替えはない。 従って 男女が同じ部屋で着替えることもない。 夏休みのサマースクールで プールに入るときは 4,5歳児の幼稚部でも 男女別々の更衣室に行って着替えていた。 プールで泳ぐときも 男女別々の場所で 泳いでいたぐらいだ。
 
 
 
 
それが 4年生にもなって 突然 男子と一緒に着替えろと言われた娘。
 
 
 
 
自分が着替えるところを見せたくないし 目の前で 男子がパンツ姿になるのを見るのも嫌で 娘は 友達に「 トイレに行って着替えたい 」と言ったが、「 そんなのダメだよ 」と 却下されたそうだ。
 
 
 
仕方がなく 上着で上半身を隠し 下はスカートで隠しながら 必死で着替えたらしい。 娘は家に帰ってきて 「 信じられない! 」と 叫んだ。
 
 
 
 
昨今の4年生の成長ぶりから考えると わたしも 男女同室は非常識だなと思ったけど 日本では それが当然ということで やっているのなら 仕方がない。
 
 
 
 
感覚が遅れているな とは思うが 帰国早々「 アメリカでは・・・ 」なんて 文句を言おうものなら 村八分だ。 しばらくは静観することにした。
 
 
 
 
 
しかし 娘は 毎回 体育があるたびに 着替えの時間が苦痛で仕方がなかった。
 
 
 
「 今日も 体育で 着替えが嫌だった 」とか
「 @@クンなんて パンツを見せてくるから 嫌だ 」とか
たびたび 不快感を訴えていた。
 
 
さらに よく聞くと どうも アメリカで暮らしていた娘だけが 違和感を感じているわけではないらしい。 クラスの女の子全員が 嫌がっているというのだ。
 
 
 
ちょうど 娘の友達が何人か うちに遊びに来たので 聞いてみた。
 
 
 
すると、せきを切ったように 女の子たちが 話し出した。
もう、みんな めちゃくちゃ 嫌がっているのである。
 
 
 
 
そりゃ そうだよね。
うちの娘なんて まだ 子供っぽいし 体も小さめだけど 同級生を見ると 私から見てもセクシーな雰囲気を 漂わせている子がいて 背も高く どこから見ても 「女性」。 好きな子がいるとか いないとか、そんな話をするぐらいなのだから 男子と一緒に着替えをするのが 気にならないわけがない。
 
 
 
誰もが 体育の日は 着替えやすい格好を していくようにしたり 
とにかく 見えないように 涙ぐましい努力をしていることがわかった。
 
 
 
 
ところが 
「 ねぇ、それって 先生やお母さんに 言ったことある? 」と聞くと 
一同 とたんに 暗い表情になってしまった。
 
 
 
 
 
「 だって 先生や親に言っても 何も変わらないし・・・ 」
 
 
 
 
 
 
これには 胸が締め付けられた。
 
 
 
 
同時に わが娘も ずっと嫌だと訴えていたのに 親として すぐに行動を起こさなかった 自分を責めた。
 
 
 
 
クラスのみんなが こんなに嫌がっているのなら 学校側は すぐに対応するべきだ。
 
 
 
 
わたしは まず 担任の先生に 男女で着替える部屋を 分けてもらえないか 話をしてみることにした。
 
 
しかし 担任の 若い男性教師の言い分は のらりくらりとしたもので
「 これまでも 議論はあったけど 場所の問題で難しい 」とか 
「 いろいろあって できない 」とか 要領を得ない。
 
 
 
娘のクラスの隣には たまにしか使わない会議室があるし 
5,6年生用には 女子更衣室がある。
「 どちらかを使わせてもらうのは ダメなんでしょうか? 」と 聞くと、
これがまた 「 ちょっと難しい 」の一点張り。
 
 
 
男女で 同じ教室で 入れ替わりで着替えるというのは どうかと聞くと、
それも ちょっと時間の関係で・・・という。
 
 
 
 
 
要は やる気がないのだ。
 
 
 
 
 
とりあえず 担任一人で決められる話でもなさそうなので こちらの要望を聞いてもらい、とにかく クラスの女子全員が 一日でも早く別室での着替えを望んでいることを 伝えておいた。
 
 
 
 
そうこうしている間に また 体育があり 着替えは同室で行われた。
娘は もう 耐えられないと 言っている。
 
 
 
私は 親として そして 同じ女性として 残り1学期やりすごして 「 5年生になれば 更衣室が使えるから 我慢しよう 」、なんて 言いたくなかった。
 
 
 
絶対に 間違っているし これは 我慢すべき問題ではない。
 
 
 
それに 今 解決しておかないと、
毎年 4年生の子供たちが 同じような嫌な思いをすることになる。
女の子だけじゃない。
本当は男の子だって 女子にパンツ姿を見られるのは嫌なんじゃないだろうか?
 
 
 
私は しつこく 子供たちの気持ちを手紙を書いて 担任に渡したり 
学校内での議論の状況を 聞きに行ったりした。
 
 
 
学校側の言い分は こうだ。
空いている部屋にたまに会議が入るから 使ってもらっては困る。
そもそも 着替えるために使う部屋ではない。
高学年用の更衣室は 4年生の教室から離れているので 安全管理ができない。
5年生と体育が重なると 更衣室が 狭くなるので困る。
 
 
 
しかし、そんなことよりも クラスの女の子たちの苦痛を和らげる方が 最優先されるべきで、 学校は 子供にとって 安全で 安心な場所でなくて どうする?
 
 
 
 
あやうく 学校側の意識の低さに キレそうになったが これでも 私は 巨大組織の中で ややこしい人間関係の間を 一応 泳いできた経験がある。 ちょっと海外帰りだからって と 煙たがられないように 下手に出ながらも 粘り強く 交渉を続けた。
 
 
 
 
 
はたして 10日後。
 
 
 
 
 
娘が 跳んで帰ってきた。
 
「 今日の体育 更衣室が使えたよっ!! 」
 
 
やったっ!!!!
 
 
やはり やろうと思えば すぐに できることだったのだ。
 
 
 
これまで 何度も 教師の間で議論されていながら なぜ この問題が先送りになっていたのかは 理解に苦しむが とにかく 解決してよかった。
こんなに あっさり実現できるのなら もっと早くに 取り組んでほしかった。
 
 
 
そして 今回の件をきっかけに 日本の母親たちの 問題点にも気づかされた。
 
 
 
多くの母親が 「 どうせ 学校に言っても無理 」とか「 目立ちたくない 」とか 「 どうせ 何も変わらない 」とあきらめて 子供の気持ちを抑えつけたり 我慢する必要のないことを 我慢させていないだろうか?
 
 
 
着替えに関して ほかのお母さんたちに 学校などで立ち話ついでに聞いてみたが
「 そうねぇ うちの子は 気にしないようにしているんじゃないかな?」とか
「 家では 恥ずかしがっているけど 学校では大丈夫なんじゃない?」とか
「 日本は まだ 遅れているんじゃないですかね」など
まるで 他人事なのである。
 
 
この方々の娘さんに話を聞くと 当人たちは めちゃくちゃ嫌がっているのに。
 
 
言っても無駄、やっても無駄、このあきらめ感が 子供たちにも すでに伝染しているのか 親にすら 「 着替えが嫌だ 」と言っていない子がたくさんいた。
 
 
 
 
これは 問題だと思う。
 
 
 
 
今回 男女別室の着替えが実現したのは 4年生の保護者から 直接 要望が出されたことで 学校側も 対応しなければ、と 真剣に思えるようになったのではないかと 推測する。 要は これまで 保護者も子供自身も 同室着替えが嫌だと はっきり学校側に 言えていなかったのだ。
 
 
 
わたしが モンスターペアレント扱い されてただけかもしれない。
でも 要求が こどもたちの幸せにつながるのであれば いくらでも モンスターになってやろうじゃないの!
 
 
 
長年 慣習として行われてきたことに 意義を唱えるのは 勇気がいる。
でも おかしいと思うことがあったら やはり 子供のためにも その不安を取り除いてやるべく 行動したいと思う。
 
 
 
ここで ちょっとテクニック論。
 
 
 
学校に要望するときに いきなり 校長に掛け合ったり 教育委員会やマスコミに訴える人がいるが これは 間違っていると思う。 今回も 保護者の中に 「 直接 校長に言えば早いんじゃない? 」と言った人がいたが 学校とは 想像を絶する 封建社会なのである。
 
 
 
とにかく 最初は 担任。そして 担任が難しければ 担任の許可を得たうえで 学年主任。それが ダメなら 学年主任の許可を得て 学校主任・・・・、教頭・・・、校長・・・・など、時間は多少かかっても ちゃんと ピラミッドの段階を 踏んでいかなくてはならない。
急がば回れ。
今回は この順序をたどったおかげで 結果的に 早く解決したんじゃないかと思う。
 
 
 
また けんか腰になったり 苦情を訴えるのではなく 先生方と一緒に改善しようという スタンスで相談すれば 検討してもらいやすいと思う。 先生方だって 子供の幸せを願っているのだけど そんなに権限を持っているわけでもないし、 学校と言う組織の中では ひとつのコマに過ぎない。  担任一人に 解決を押し付けるのではなく 一緒に力を合わせ 学校全体を巻き込むことで より大きな力が出せるのだと思う。
 
 
 
そして お父さん、お母さん。
もし 何か 学校のシステムとしておかしいと思うことがあったり、それで 子供が辛い思いをしているようなら 「 わたし一人では 何もできない 」、ではなく、一人の力が 何かを変えることもあると信じて 行動を起こしてもらいたいなと思います。
 
 
 
ただし お宅のお子さんだけでなく それが 結果的に 学校の子供たち全体の幸せにつながること。 また あまり費用のかからない 実現可能な要望から 取り組んでみてくださいね。
 
 
 
 
 
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