一時帰国はだいたい冬休みにしていたのだけど、一度だけ夏休みにしたことがあった。
しかし、夏はフランスの中での旅行もしたいし、日本滞在はいつもそれ程長くはない。
でも、その時はみみと2人、少し延期した。
私の健康診断の結果に一つ再検査が出たためだった。(結局大丈夫だった。)
本来ブザンソンに戻ってくるはずだった頃、お昼を食べに家に帰ってきた夫のところにジュリエットが来て
「みみはまだ帰ってきてない?」
「ああ、、実は延期して、8月4日に帰ってくることになったんだ。」
と夫が言うと
ジュリエットは、頭をかかえて座りこんでしまったのだそう。
「どうしよう・・・8月4日から、うちはバカンスに出かけるから、
夏休み中に会えないー・・・。」
ジュリエットは、考えてそして言った。
「日本に・・・みみに、電話する!!」
「!!!」
お昼休みに家に戻っていた夫は言った。
「じゃ、今ここからかけていいよ。今、日本は夜だから。」
しかし、ジュリエット、国際電話は高いから悪いとでも思ったのか???(そんな気を使うタイプでも無いのだけど・・・)
「いいの。家からかける!」と言ったそう。
夫から貰った私の日本の実家の電話番号を握り締め、帰っていったジュリエット。
夫は、その後、日本の私に
「ジュリエットがそっちに多分電話してくるから!」と伝えた。
・・・・!
もし、私やみみが不在中に電話してきたらどうなる?!
そう思った私は、電話の橫に貼紙をした。
”みみ ねぱら!”!おーばー!”(みみはいません さよなら)など。
(よく オ ルボワールと書いてあるけど、実際そのままカタカナを読んだら通じない)
多分、夜、かけてくるだろう・・・。
でも、2,3日経ってもかかってこなかったから・・・やっぱりかけて来ないよね、、と思って貼紙を取った母、、、。
しかし、それはその日の夜だった!!
しかも、私とみみは、小学校体験入学のクラスメイトのお家に
お呼ばれして、夕食をご馳走になっていた!
電話を取った父・・・・!全く分からない。貼紙は捨てた!
英語のできる(父も一応できるのですけど)妹(ロンドン在住だがこの時は帰国していた)に代わった。
妹「パパ!パパ!(パパに代われ!の意味)」
ジュリエットのパパに代わってもらい、今、みみは友達の家だってこと、後で電話をかけさせますということを伝えられたそう。
ジュリエットのパパは英語がそんなに話せる訳ではないのだが、この状況ではこれが一番良い方法だった。
帰ってきた私達は、早速ジュリエットに電話をした。
みみとジュリエットの会話がみんなに聞こえるようにボタンを押した。
みみ「ジュリエット電話、ありがとう!」
ジュリエット「今、日本は何時なの?」
みみ「9時だよ。夜の9時。」
ジュリエット「夜!!! C'est la nuit !!!」
ジュリエットの声が部屋中に響いた。
ジュリエットは今回、時差のことをはじめて知ったのじゃないかなあと思う。
夫や、パパに口では言われて、「ふ~ん。」とは思ったものの、
こうやって、実際に時間が違うっていうことを体験している・・・。
こんなに遠くで生まれたこの2人の友情を見ていて、すごくジ~ンとした。
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