みみの学校の前を時々通ると、お友達と楽しく遊んでいるみみの姿を見られることもあった。
見つかると、お友達も私のほうに寄ってきてくれる。
みみたちは、少人数だと手遊びをしていたり、ニコニコしながらおしゃべりしていたり、、一時期縄跳びが流行ったこともあった。
大勢だと、日本とそっくりな遊びをしているのを見つけた時に思わず、
「え~?!」
と叫びながら、見入ってしまったことがある。
ひとつは、“だるまさんが転んだ”。
1人の子供が木のところにいて、
「Un deux trios soleil!アン ドゥ トロワ ソレイユ!」
と叫びながら後ろを向くとみんなが固まっている!
それから、“ハンカチ落とし”とそっくりな遊びも!
ずっと見ていると、同じルールではないのだけれど、やっぱりものすごく似ている。
だるまさん転んだについては、日本とフランスだけではなくて、他の国でもやっているみたい。
不思議。
ルーツを調べたくなってしまう!
もっとクラスの様子を知るに良い方法は、課外授業にお手伝い役として一緒に行くことだった。
フランスには授業参観が無かったから、これが良い機会。
みみの担任、エヴリンヌ先生はよく課外授業を行ってくれた。
私は、何度かみんなとバスに乗って乗馬に行ったり、プールに行ったりした。
みみは、いつでも楽しそうだった。
先生はバスの中で私に、
「みみは、外国から来て本当に頑張りましたよね。私はみみを誇りに思っています。クラスの子もみんなみみが大好きですよ。」
と言ってくださった。
ちゃんと見ていてくださった先生のお陰でももちろんある。
「先生、それは、先生のお陰です。そして、みみは今はフランスが好きだと思います。よかったと思ってます。有難うございます。」
私は、そんな風に答えた。