学問の秋もいいけれど、やっぱり食欲の秋、ということで、上海蟹を食しに。日本では通称で上海蟹と言われるけれど、こちらでは「大閘蟹」と呼ばれ、蟹シーズンの間、街中あちこちのお店でこの3文字が躍っているのを見かける。そして、その上海蟹の中でも陽澄湖で採れるものは最高峰とされていて、スーパーなどでも売られている。 その陽澄湖、上海から西へ車で1時間半ほど、蘇州の少し手前にある淡水湖。上海から陽澄湖まで行くツアーがこの時期、たくさん出ているので、週末、行ってみた。 陽澄湖には蟹専門のレストランが380ほどあるそうで、ずらーっと店が並んでいる。ここだと上海の1/3くらいの値段で蟹が味わえる、ということで、中国人も大勢、自家用車やツアーバスで押しかけていた。 前菜から始まり、一通りの中華料理を味わったあと、出てきた蟹の山。たいていのツアーでは、オスとメスが1匹ずつ食べれるのを売りにしている。 蟹を裏返して、中央部分が丸くなっている(手前)のがメス、尖って三角になっているほう(奥)がオス。写真ではよくわからないけれど、メスのほうが一回り小さい。 上海蟹の食べごろを表現した中国語「九雌十雄」とは、9月はメス、10月はオスという意味。これは旧暦の9月・10月なので、現在の暦だと、メスは産卵期で丸々と太った10~11月、オスは大きく成長してミソがたくさん詰まった11~12月が一番美味しいとされ、11月初旬の今はちょうどどちらも旬の一番いい時期みたい。 やっぱりカニみそが一番美味しい。ひたすら夢中になって食べた、至福の時間。 ただ、日本のタラバやズワイと比べると圧倒的に小さい上に、こちらでは蟹スプーンなど使わないようで、ひたすら自分の手で剥かなければなので、努力の割に得られる身が少ないかも・・・。今度は自分で剥かずに済む、蟹料理を食べに行くことにしよう。 それぞれのレストランの裏に巨大な生簀があって、蟹が網にたくさんしがみついていた。蟹を盗まれないようにか、あちこちに番犬が。 レストランに行って帰ってくるだけなのに往復3時間もかける、というお金を時間で買うような、ある意味贅沢なツアーかと。 上海人気ブログへ投票
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