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アメリカの店員(1)

 
 
新シリーズは ずばり 「アメリカの店員」。
 
 
 
旅行でも駐在でも アメリカでは 必ずお店に行きますよね。
 
 
そんな時 多かれ少なかれ 日本の店員さんと アメリカの店員さんの
 
 
対応の違いに 度肝を抜かれた方もいるはず。
 
 
 
これは 私が 数年間アメリカで暮らしていた間で印象に残った
 
 
アメリカのお店の いろんな店員さんたちとの ひと時の交流の物語です。
 
 
 
************************************
 
 
 
まず 最初に 思い出すのが 太った黒人のマリア。
 
 
eastchester にあるデパート Lord & Taylor といえば 
 
 
地元では 高級デパートとして知られているのですが
 
 
マリアは そこのカバンコーナーの担当でした。
 
 
 
ある日、私は そこで あるショルダーバッグが気に入り
 
 
マリアに助けてもらいながら あれこれ 鏡を覗きこんだり
 
 
中の詰め物を出して どのくらい荷物が入れられるか確認したり
 
 
念入りにチェックしながら 「よし このカバンで!」と 決めたのでした。
 
 
ところが
 
 
 「このバッグ、現品しか出ていないみたいだから
 
 
倉庫に取りに行ってくるわ。 ちょっと 待っていて」と マリア。
 
 
 
「いいわよ~」と お気に入りのバッグが見つかってご機嫌のわたしは
 
 
他の商品を見て回りながら 時間をつぶしました。
 
 
 
 
 
しかし、 遅い。
 
 
 
 
裏に取りに行っただけのわりには けっこう待たされたのですが
 
 
しばらくして マリアは 大きな袋を抱えて戻ってきました。
 
 
 
「 お待たせして ごめんなさい~ はい。 これ」
 
 
 
商品は きれにラッピングされていました。
 
 
なんだ。 時間がかかったのは あっちでラッピングまでしてくれていたのね。
 
 
 
支払いを済ませ 子どものお迎えの時間が迫ってきたので
 
 
急いで 駐車場に行った私でしたが なんだか 胸騒ぎがします。
 
 
長年の勘とでもいうのでしょうか?
 
 
何かが あやしい・・・・。
 
 
私は 車のトランクに紙袋を置き 普段なら そこで 扉を閉じて出発というところを
 
 
トランクの中で 今 買ったばかりのバッグの包装を ビリビリと 破りました。
 
 
 
 
「やっぱり・・・!!」
 
 
 
 
しかし 今から 店に戻っていては 子どものお迎えに間に合いません。
 
 
どうも おかしいと思ったんだよね~と
 
 
半分は 自分の嗅覚の鋭さに満足しつつも 
 
 
どうして 店先で確かめなかったのかと自己嫌悪を感じるという
 
 
複雑な気持ちで 急いで 子どもの学校に向かいました。
 
 
 
 
 
そして 校庭で遊びたがる子供たちに
 
 
「今日は 行くところがあるから!!」と 言い聞かせ
 
 
すぐに 車に押し込み、
 
 
また 高速で20分かけて 元のデパートにトンボ返りしました。
 
 
 
さぁて あの店員。 どうしてやろうか・・・・。
 
 
 
第一声を あれこれ考えながら さっきまでいた店に戻ってみると
 
 
いた いた・・・・。
 
 
 
マリアは 商品を並べ直したりしながら 同僚と ペチャクチャ
 
 
おしゃべりしています。
 
 
 
「 あんたのせいで 何度も(って2度だけど) 店に来ることになったじゃない! 
 
 どうしてくれんのよ!」と
 
 
天真爛漫に笑っているマリアに ちょっとムカつく 私。
 
 
 
さすがに さっき買い物したばかりの客ですから
 
 
つかつかと近寄っていくと マリアも びっくりして 私の方に来るかと思いきや
 
 
 
当の本人は 私の 眼光には気づかず
 
 
 
別の店員が 「何か お探しでしょうか・・」と やってくる始末。
 
 
 
それを無視して私は マリアに向かって一直線。
 
 
 
さすがのマリアも おしゃべりをやめて ギョッとこちらを振り向きました。
 
 
 
「 あのさ・・・・ このバッグ・・・・
 
  茶色っていったのに 黒が入っていたんだけど!!」
 
 
 
「オ~~~ ノ~~~~」と マリア。
 
 
オーノーじゃねぇよ。
 
 
 
「 すぐに気が付いたんだけど 子どものお迎えの時間があってさ。
 
 
 仕方がないから 子供たちを拾って 連れてきちゃったわよ!」 と
 
 
高級デパートで 暴れまわる子供たちの方を あごでしゃくる私。
 
 
連れて来たくなかったけど 仕方がないよね。 どうしてくれんの?のニュアンスね。
 
 
すると マリア。 どうしたと思います?
 
 
この場合 日本だと ひたすら 相済みません、と平身低頭ですよね?
 
 
上司も出てきて すみません、とか?
 
 
というか そもそも こんな凡ミスしないですよね?
 
 
でも それを ほぼ50%ぐらいの確率(すなわち 2回に1回?)でやるのが
 
 
アメリカの店員です。
 
 
だから たいていは 「じゃぁ 交換します」で おしまいなんだけど
 
 
私が 子連れで戻ってきた事情を説明した瞬間 マリアの顔色が変わりましてね。
 
 
な、ぜ、か
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「Give  me  a  HUG!!」 と 叫び、
 
 
 
私に 抱きついて きただヨ。
 
 
 
それも なぜか I'll give you a hug (ハグしてあげる) とか 
 
 
I am so sorry (ごめんね~) ではなくて
 
 
「ハグしてあげるわ~~~!!」 だってさ。
 
 
 
何、 慰めてくれてんねん。
 
 
すべては あんたのせいやろ。
 
 
ラッピングに時間をかけてたんじゃなくて
 
 
倉庫に商品を取りに戻った時に 同僚とおしゃべりして
 
 
返品されてた バッグを そのまま 私に わたしたやろ!
 
 
中の色を 確かめることなくっ!!!
 
 
 
 
 
あまりの初歩的なミスに 怒りまくりでしたが
 
 
この 調子はずれの 訳の分からない 対応のおかげで
 
 
なぜか クスッとなってしまった 私。
 
 
だって 店に文句言いに行って 相手に明らかに非があるのに
 
 
抱きしめられるって どういう事??
 
 
いくら ハグ社会のアメリカでも なかなか 店員と客で ハグしないよ?!
 
 
 
結局 お~~~子供たちまで かわいそうに 大変だったわね~~~
 
 
なんて 抱きしめて 慰められ (誰のせい?)
 
 
そして 「今度こそ 茶色だから」と 中身を確認して
 
 
無事 返品交換は 完了いたしました。
 
 
 
 
その日は 夜も予定があったので 遠いデパートにまた帰るのは
 
 
いやだったんだけど これで週末を挟んで 担当者がいなくなると
 
 
また いろいろとややこしいんじゃないかと思い
 
 
すぐにもどったわけだけど
 
 
これで よかったのか 悪かったのか なんか 釈然としないものの
 
 
やっぱ ここって アメリカなのねぇ~と 思いつつ
 
 
子供たちと デパートを後にしたのでした。
 
 
 
 
 
 
ちゃん、ちゃん。
 
 
 
さぁ 次は どんな店員が 登場するかな~~~???
 
 
 
 
 

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ニューヨーク駐在生活ありのまま

http://blogs.yahoo.co.jp/sabenukey

主婦ジャーナリストがホンネで綴るNY郊外の駐在生活。爆笑記事から泣ける記事まで アメリカと日本の「今」が分かります。

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