昼の情報番組で先日 若い男性の美容事情について特集していた。
原宿や青山で おしゃれな格好をしている男子に
なにか美容に気を遣っていることはないか インタビューしてまわるのだ。
ちなみに原宿辺りに集う おしゃれ男子というのは
眉を切りそろえて 形をととのえるのは 当たり前。
個性的な髪型で かわった形の帽子をかぶっていて
マフラーやスカーフを ぐるぐる巻きに。
ネックレスやピアス 指輪といったアクセサリーも欠かさず
足元は ブーツのようないでたちの子が 多かった。
これは 最近の若い女の子のおしゃれの傾向ともマッチする。
しかし、インタビューを聞いて驚いたのは
男の子たちが 実に お肌の美容に気を遣っていることである。
風呂上りの化粧水はもちろん パックをしたり 脱毛にも気を遣っているとか。
一時期 若い男性の間で うすくヒゲを生やすのが流行ったりしたが
今時の男子は 女の子のような ツルツルお肌が目標らしい。
ニキビに脂がギトギトなんて たとえスポーツ男子でも ありえないという。
さらに 人によっては メイクもするそうだ。
ちょっと肌の色が冴えない時は ファンデーションをつけたり。（男性用がある）
眉を書き足したり ラインをいれたりもするらしい。
どの子も じゃらじゃら重ね着をしていて ファッションに気を遣っているのは
わかるが 肝心の体型を見てみると
実に 細い。 小さい。 背も低い。 とにかく 華奢なのだ。
後ろから見て 女性と間違われる男子も多いそうで
話し方も なんだか 女性っぽい。
なかには 今はやりのオネエ（単なるオカマ）もいるのかもしれないが
メイクをするという男子に聞くと
彼女はちゃんといて 今日は化粧をしてきたというと
「いいじゃん」と いってくれるそうだ。
その昔、アメリカの一流ビジネスマンは ネイルサロンに行くと聞いて
びっくりしたことがある。
できる男として パリッとしたスーツに身を包み
髪型や肌が 清潔感ただよう雰囲気にするのは 最低限のマナーだが、
いざ 握手をするときに やはり 手が荒れていたり
爪がのびていると 不潔な印象をもたれる。
なので 専用のサロンに行き 爪をちゃんと切りそろえて さかむけなどを手入れしてもらっていた。 なかには それが だんだん エスカレートして 透明なマニキュアを塗って より爪をきれいに見せる人まで 出てきた。
もちろん あくまでも できるビジネスマンとして マッチョな体型で
男らしく見せなければならないので
それ以外の部分は どこからどう見ても 「男」だったし
ゲイっぽい 話し方なんて 絶対にしなかった。
あくまでも 清潔感の延長としての 身だしなみだったのだ。
ところが日本の男の子たちをみていると
草食系男子とか （女性とつきあっても セックスしない男子たち）
若い男性が 女性化しているのが よくわかるような気がする。
アメリカ人ビジネスマンの理想の姿は結局
人格者であるとみられたいとか
できる男と評価されたいとか
賢く見せたいとか
しっかりしているとアピールしたいとか
労働者階級でないことを誇示したい
好感度が持てる人物である 権威や権力がある
男としても 信頼できる
さわやかで 人当たりのよい人間であることを アピールするものだった。
文化的背景の違いはあっても
アメリカ人なりの 「できる男」の姿が あくまでも目標だった。
しかし 今の日本の男子たちが 目指しているのは いったい何なんだろう？
女性にモテたいとか 賢くみられたいとか 男らしいことを見せたいというのとも
ちょっと違うみたいだ。
なんだか 自分で自分の姿を鏡に映し ひたすら それしか見ていない感じすらする。
なんか エロビデオよりも 自分の顔とか見ながら マスターベーションしてそうで
・・・・怖い。
