こんにちはー。なんと、モーチョーになりましたよ、先週の金曜日。
前の晩、23時まで続いた、最後にはディスコ化した長女の同級生(4歳!)の誕生会から戻り、「吐きそうなほど疲れた」とぶぅたれていたのですが、振り返れば、これが症状の1つだった模様。でも翌朝、腹がちょっと痛かったのも、まだ誕生会のせいにしていました。で、出勤。昼食時に帰宅して、飯を作ろうと思ったのですが、だんだん腹痛は増し・・・帰宅した夫に「腹が痛いんだよー、飯つくってよー」と泣きつくと「虫垂炎かもよー」と脅されました。そこで、やっと「ありえる!なにー、盲腸って右?左?」とネット検索したところ、主な症状は、右腹が痛む、吐き気、食欲減退、発熱、とのこと。まあ、症状も4つのうち2つ当てはまるし・・・間違えやすい病気として挙げられている便秘、生理痛ってこともないだろうし、これは盲腸だ!病院に行く!と急に決断して、夫と子供の昼食後、義兄が働いているシリオ・レバニーズ病院の救急病棟へ向かったのでした。
病院までは、夫に車で連れて行ってもらったのですが、道中のガタガタが腹に響き、病院についた頃には、歩けないー、乗る乗る、ありがとうございます、車椅子ーってな状態に。パスワードを取り、うへぇ、待つの?と思ったのですが、以外と直ぐにアテンドしてもらえました。しかし担当してくれた2人組の看護師のお兄ちゃんたちの明るいこと!特にスキンヘッドの黒人の方なんて、点滴用の針をずぶっとか突き刺しながら「元気ー?珍しい名前だねー。ブラジルは好き?」としゃべるしゃべる。私も通常はその場限りとばかり、「もちろんよー、ブラジルいいねー」などと調子のいいこと言うのですが、見て分かるでしょ!元気な分けなかろうよ!と返事もままならないでおりました。すると「あー、その顔はブラジル、好きじゃないなあ。何、旦那のために犠牲を払っているのかー」などと勝手に結論を導きだすではないですか。驚きです。しかし、彼らを筆頭に、その後、血液検査、尿検査、CTスキャンと回る間に出会う看護師、みんな明るい、明るい。今回それが最も印象的だったことかもしれません。
2時間ほど痛み止めを打って検査結果を待ち、医者と面談しました。で、血液検査も尿検査も通常の数値だけど、CTスキャンで見ると虫垂が炎症しているねー、今から取りましょう、と。ネットでみた限りですが、盲腸は判定しにくい病気だというので、いやあ、CTスキャンあってよかったです。なかったら「様子見ましょう」なんて言われて家に帰されて、予定通り土日にサンパウロから車で3時間の民宿に遊びに行っていたかもしれません。しかもこのCTスキャン、シーメンスのでしたが、技師がセットしてくれたら日本語をしゃべりましたよ。すごいなー。
執刀は、義兄の知り合いを指名してお願いしました。全身麻酔で、ガスを入れておなかを膨らませた上で3カ所穴を開けて、そこから器具を入れて炎症部分を切る、という手術でした。1時間ほど、麻酔から目覚めるまでも入れて2時間弱・・・とのことでしたが、起きたら午前2時頃で、6時間ほど経っていました。麻酔が・・・というより、昨晩の誕生会疲れで(ええ、まだ言います)単に寝ていたんじゃないかと思いますが。しかしその観察室?のスタッフがまた緩い・・・午前2時で眠いのは分かるのですが、唯一の患者が起きたんだから、5人もいれば一人くらい気づいて相手してくれてもいいと思うんです。まあ、言えば動いてくれましたが。
で、病室へ。この病院は、全て個室で快適です。付添人が泊まれるソファ&宿泊キットもあるし、トイレ、シャワー、テレビ、冷蔵庫などもあるし。ちょうどオリンピック開催時期だったので、テレビ漬けになることもできました。こちらは、日本とちょうど12時間違い、つまり午後の、仕事をしていると見られない時間に試合中継があったりしたのですが、いやあ、見れちゃいましたね。へへへ。
入院は、2泊で、日曜には退院しました。その後は、月曜と金曜に医者の診療所へ行きました。月曜の段階では、もう傷口には、普通の絆創膏を貼るだけに。まだ笑ったり咳をすると痛くて、歩くのも結構辛いのですが、医者は会ったとたん「元気?あれ、なんでそんな疲れた顔してるの、どうしたの?」と。からかっているのか本気なのか・・・思わず「え?週末手術したからだよ!」と口答えしてしまいましたが、かるーく流されました。
金曜日の段階では、麻酔も完全に抜け、かなり楽になってました。それでも、まだお腹を庇って歩いていると、医者は、「もっと背筋を伸ばして歩きなさい、定規を背中に入れて歩くコース取ったら」だとか「何?酒を飲んでもいいか?だんなに、『医者に、飲んでいいのはヴーヴクリコ以上のクオリティのフランス産シャンパンのみだと言われた』と言いなさい」だとか、まあ明るい明るい。これ以降会えないのが寂しいくらいです。ちなみに今後、2ヶ月間、重いものを持ってはいけないことを除けば、通常通り生活できるそうです。重いものを持つとヘルニア(脱腸)になるそうです。
しっかし今回、急な手術入院で驚きましたが、夫も近くにいたし、入院も週末で夫の姉さん夫妻が泊まりに来て子供と遊んでくれたし、会社の上司同僚も理解ある方ばかりだったし、ベビーシッターの人も来てくれたし、いい病院&いい先生にすぐかかれたし、保険もちゃんと更新してたし・・・とまあ、文句の言えない状況でした。ご迷惑、ご心配されたみなさますいません。もうすっかり大丈夫なので、引き続きよろしくお願いします。
ご参考:
Hospital Sirio Libanes
Rua Dona Adma Jafet, 91Bela Vista - São Paulo - S.P.CEP: 01308-050
救急(Pronto Socorro)の入り口は、パウリスタ通りから来るとメインエントランスを過ぎて、同じく左にある地下です。
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