はじめは私も気が付いていなかった。
みみが、お誕生日会によく呼ばれるようになった頃、気がついたのだ。
フランスの学校では、全部ではないが、成績順にグループ分けをし、クラスの教室の中でグループ順に座らされていることがある。
みみのクラスもそうで、はじめそれを知った時、私はびっくりした。
こんな小さいうちからはっきりとこんな風に分けて、何か問題はないのだろうか。
一番悪いグループに入った子はショックを受けるだろうし、からかわれたりすることもあるのじゃない?
みみに聞くとやはり休み時間なんかに
「一番下のグループのくせに!」みたいなことを言われている子を見たことがあるということ。
毎日の宿題もグループによって違う。
「日本では考えられません。」
みたいなことをみみのクラスメイトのママに言ったら、
「だって、日本にも出来る子、出来ない子はいるでしょ?同じことできないでしょ?」
という答えが。
それに、毎年クラスから1,2名だったけれど、落第者が出た。
飛び級もあるけれど。
シビア。
みみは、最初グループブルーだった。
真ん中の普通グループ。
だけど、ある日迎えに行ったら
「ママ!今日からグループVERT(緑)一番上のグループになった!」とみみ!
なんだかこのシステムに納得いかないけれど、異国フランスに連れて来られ
“みみちゃんはまだ全くフランス語が分かりませんから・・”
と幼稚園で紹介されていたあの幼稚園初日を思い出すと感慨深かった。