そんな頃・・・みみの担任の先生からの連絡帳 ”Cahier de liaison"に
”お話がありますので、学校にいらしてください”
との連絡が書いてあったので、私と夫は学校へ出かけた。
担任の先生は誰もいないクラスの中で
「実は・・・この学校には勉強の少し遅れた子供のためのクラスがあるのですが・・・もしよろしければ、みみをこのクラスに入れませんか?もちろん、みみは勉強が遅れた生徒ということでは無く、フランス語でみんなのように意見を言うことが少ないのです。1日1時間くらいですが、このクラスに入って、集中的にフランス語を伸ばしたらいいのではないかと私は考えているのです。」
という話をされた。夫は・・・実はこの日”みみはもう一度幼稚園に戻ったほうがいい”とか”来年は進級できそうにないかも”というような話をされるのかと思っていたらしい。
(フランスには落第も飛び級もあるのだ。)
そういうことなら・・・
「そのクラスに入れてください。宜しくお願いします。」
と、私達は答えたのだった。
そのクラスの先生も紹介されたけれど、とてもステキな先生。
・・・丁度、その頃、私のほうは、このブザンソンで有名なフランス語学校、かつて雅子様が通ったというCLA(セーラ)に3ヶ月通うことにした。
フランスの小学校がお休みの水曜日にディジョン補習校に行くからどうしても通えなかったこの学校の3ヶ月集中コース。
この3ヶ月の間は補習校をお休みした。
CLAは毎日17:30に授業が終わったから、みみは、この間、学校の授業が終わってからまた、18:00までのクラスに入れてもらった。
朝、8:30~18:00までフランス語漬けになったみみ。
その間、特別クラスで集中的に1時間のクラスもあった。
私のほうは午後3時間。
本当に集中だったのはみみ!
この時期に、みみのフランス語は飛躍的に伸びて、数ヵ月後には、また先生に呼び出され、
「みみはよく頑張りました。もう特別クラスは必要ありません。」
と言っていただいた。
特別クラスの先生は、きっとよく教えてくれたのだと思う。
担任の先生にも感謝だ。
この頃から、みみは私が聞き取れないフランス語を通訳してくれるようになった。
よく呼ばれる誕生会で、お友達のママが早口で私に話しかけたとき、
「ごめんなさい・・・分かりませんでした・・・。」
と私が言いかけると、横からみみが答えた初めてのあの瞬間・・・!