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廃止したい日本の学校習慣(2)

 
 
 
みなさん 前回の記事に対し さっそくのコメントを ありがとうございました。
いろいろ 興味深いご指摘がありましたが あえて個別のリコメは 
今は 控えることにして、これからの記事の内容で 関係するところがあれば 
ご紹介させていただきたいと 思います。
 
 
 
さて、日本に戻ってきた我が家の二人の子供たちは、地元の公立小学校に 通い始めました。
上の子は 日本のカリキュラムから大幅に遅れ 日本語の読み書きが不自由だったし、
下の子は 日本語をほとんど話せなくなっていたので 
しばらくは 子供たちに付き添って 私も学校に毎日 行っていました。
日本の公立小学校が どの程度 帰国子女の扱いに慣れているか 心配だったのもあります。
 
 
 
そして 久々に 小学校という場所に 身を置いてみて 
まず最初に ものすごく無駄で 意味がないと思ったのが 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「上履き」 でした。
 
 
 
 
 
実は アメリカで私は日本の文化紹介をしたことが何度かあり、
その中で 日本の小学校の生活について アメリカ人の子供たちに 話をしたことがあります。 
ちょうど外務省が 外国人向けに作った日本文化紹介のビデオがあったので それを見てもらいながら 
ある小学生の一日を通して 日米の学校の違いについて紹介しました。
 
 
 
集団登校、ランドセル、時間割、チャイム、給食、掃除の時間、放課後の遊びや 地域のスポーツ活動。
そのどれもが 私にとっては 日本とアメリカの学校との違いというより 
アメリカの学校が見習うべき 「日本の学校の良い点」という風に映りました。
ビデオの製作者である政府にも そうした意図があったと思います。
 
 
 
上履きは 些細な生活習慣の違いではありますが、アメリカにいた頃の私には 
なぜか とても すばらしい習慣に思えました。
どこでも土足が当たり前のアメリカに比べると 屋内を清潔に保つためには 非常に合理的な習慣です。 
それを自宅だけでなく 学校という場所に対しても 実行する 日本の子供たち。
小学生ですら こうした規則を きちっと守っているなんて やっぱり日本人はすごいなぁと、
それまで 上履きについて 深く考えたことなどなかったのに 感激したのです。
 
 
 
 
ところが 再び日本に帰国して 実際に上履き生活を始めてみると 
なんじゃ、こりゃ!と 怒りすら わいてきました。
 
 
 
 
まず 上履きそのものへの 怒りです。
転入と同時に まず買い揃えるよう言われたのが上履きでしたが、
あらためて手に取ってみると 薄いゴム底に 安っぽいキャンバス地とゴムストラップ。 
戦後の モノのない時代なら仕方がありませんが 
いくらでも 品質も 機能もよい靴がそろう現代で なぜ あんな安っぽい、
「靴」とは とても呼べない品質の履物を 
成長期の子供の足に 何時間もはかせなくてはならないのでしょうか? 
 
 
 
また 室内で履いているだけなのに すぐに薄汚れて 
毎週のように洗濯させられるのも 腹が立ちます。
学校では 子供の足の健康を考えて より底の厚い 安定性のある 
高級上履きを勧めていましたが そんなものに大枚はたくぐらいなら 
ちゃんとした スニーカーを買ってやりたいと 思うのです。
 
 
 
また、子供たちと毎朝 一緒に登校してみて 驚いたのが 朝の 下駄箱の混雑です。
みんなが一斉に 登校して まず最初にするのが 上履きへの履き替えです。
狭い空間に ランドセルという巨大なかばんを背負った子供たちが 一斉にかがみます。
下駄箱と下駄箱の間の空間は 必要最小限に抑えられているため 
たまたま 真後ろで 靴を履きかえている人がいたら お尻とお尻がごっつんこ!
・・・だけでは 済みません。 反動で そのまま自分の頭が 下駄箱にも ごっつんこ!と 
激突してしまうという オマケつきです。
 
 
 
しかし 一人の子供が 靴を履きかえるために使える空間は 狭くても 
下駄箱が置かれた通用口自体は 学校の中でかなり大きな面積を占めています。
わが子の学校では 低学年用と高学年用の2か所、かなり広いスペースが 
靴を履きかえるためだけに 用意されています。そして 下駄箱の中は ちゃんと 
土足用と上履き置き用に 2段に設計されているという細かさ。
国土の狭い日本で なんちゅうスペースの無駄!
こんな下駄箱ごときにスペースを使うくらいなら 40人学級の人数を少しでも減らして 
教室の数を 増やせばいいのに!と思ってしまいます。
 
 
 
そして 上履きがもたらす時間と労力の無駄、です。
子供と一緒に学校に行っていたある日、理科の授業がありました。
あさがおの観察をするのです。
 
 
 
さぁ プリントをもって あさがおを校庭に見に行きましょう。
教室に戻って 絵を描きましょう。
今度はお水をやりに行きましょう。
水やりの容器をもったら 中の水道に水をいれに行きましょう。
お水を持って出ましょう。
さぁ また 教室に戻りましょう。
 
 
 
 
出たり 入ったり 出たり 入ったり・・・
 
 
 
 
そのたびに 子供たちは 律儀に上履きから外履き、
外履きから上履きへと 履き替えるのです。
挙句の果てに 授業が終わると 今度は 休み時間で 
またまた 外履きに履き替えて 校庭で遊ぶのです。 
 
 
 
このように 学校で靴を履きかえると言っても 
それは 登校と下校時の2回だけだと思っていると 大間違い!
特に小学校では 休み時間も頻繁にあるし そのたびに 校庭で遊びます。
授業中でも 先の例のように 何度も何度も 校庭と教室を行ったり来たりすることがあり
一体 一日に何回 靴を履きかえているのかと思うと 目が回りそうです。 
 
 
 
 
日本の子供たちは それ故に マジックテープの靴を愛用しています。
靴の着脱にも慣れていて たとえ20回出入りしても 
時間にすれば 1時間にもならないかもしれません。
(いや 1回3分なら なるか!?) 
しかし なぜ 子供たちに 
こんな無駄な行為を 繰り返し、繰り返し させなければならないのか?
 
 
 
 
校内を清潔に保つためと言いますが 田んぼのあぜ道を通って登校していた時代とは違い 
現代は ほとんどの道路が舗装されています。
外履きだからといって そんなに靴底が汚れているわけではありません。
それに 掃除の時間になればわかりますが 
上履きをはいていても 教室の床は それなりに汚れます。
 
 
 
逆に いつも土足のアメリカの学校の床が すごく汚れていたかというと 
実は そうでもありませんでした。
どちらも 清掃にかかる人件費や手間がそんなに変わるとは思えませんし、
あの灰色のリノリウムの日本の学校の床が 上履きのおかげで 
そのまま寝れるほど清潔かというと 答えはみなさんご存じのとおりです。
 
 
それよりも あの無駄な空間と 靴の着脱にかかる手間や労力を考えた時、
上履きなんて なくてもいいものの代表格に思えてきました。
 
 
それに 保護者会や授業参観がしょっちゅうあるのに そのたびに 
全保護者が スリッパ持参で わざわざやってくるのも 違和感があります。
下駄箱には 保護者の靴がならび 余計に狭くなりますし、
人によっては スーパーの袋に入れて自分の靴を持ち歩いているのですから 
ここまでして 学校という公共の場所で 土足厳禁にこだわる理由は一体何なのかと 
首をかしげたくなります。 
 
 
 
また 休み時間になって 5分でも外で遊びたいとあわてて出ていく子供たちのなかに
靴が うまく履き替えられなくて 半べそをかいている子を見ると 胸が痛みます。
 
 
 
最後に 日本は地震国です。
学校では 子供たちに万が一のことがあってはいけないと 
たびたび 避難訓練をして 各児童の椅子の背中には 防空頭巾まで用意されています。
しかし いざという災害時に 頭は防空頭巾でも 足元が あのゴム底の安物の履物だったのでは 
不安ではありませんか。
 
 
 
 
 
学校という場所が 上履きにこだわる正当な理由など 
実は ひとつもないのではというのが 私の結論です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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