こんにちは、コウダイです。
なかなか、パッっと春の暖かさになってくれないこの頃ですが、木々をよくよく観察していると小さな芽をつけ始めていますね。4月の暖かさになったら、桜もパッと咲いてくれるのかな?期待したいですね。
この時期は、少しずつ農家さん達も準備に忙しくなってくる季節のようで、冬の寒い時期を終えて来るべき春・夏の作業に向けて仕事が増えてきているようです。
去年の話になってしまうのですが、実は昨年の5月、田植えシーズン真っ盛りである青森に、田植えボランティアとして、津軽地方にある農家さんの家に、住み込みでお仕事を手伝わせて頂いたのですが、時の流れに押し負かされ(苦笑)、今になってのブログアップです。^^; 少し長きにわたるので、前編、中編、後編の3部作で記事をアップして参ります♪
『津軽田植体験記 -前編-』
事の始まりは、私の弟・宮坂大智が代表を務める、村おこしNPO法人ECOFFの村と都市をつなぐ地域活性化を目的とした活動の一部で、ア フォーリーフのカナダ・バンクーバーサポートオフィスを務めている青森県出身スタッフ、ジュンさんに活動の話をしたところ、親戚にたくさん農家がいるのだが、やはり人手不足で困っている。という話からでした。
出来る限り5月の田植えシーズンは、日本に戻り農業の手伝いをするようにしているとのことですが、やはり仕事の忙しさもある事から、何か良いきっかけになれば、という事で、一緒に青森を案内してもらう事になりました。
▼ ECOFF(エコフ)の活動とは?
ECOFFが行う活動は、主に農家民泊というスタイルで、農家さんの家で仕事を手伝う代わりに、無償で食事と宿泊を提供してもらうという、労働力と滞在費用のエクスチェンジ(交換)を行い、過疎化により人の流出に困る農家さんと、都市生活で、自然の癒しや田舎の懐かしさと触れ合う事の出来ない環境の人たちをつなげるものです。
特に、私達のように都会生まれで都市部で育った人たちには、田舎体験だけでなく、人との触れ合いも経験できるのはとても貴重な体験である!というワケなのです。
ファームステイという形で、海外のウーフ制度(WWOOF)の話を聞いた事がある人もいますが、これはまさに、日本で行うウーフに近いものになりますね。
私自身もオーストラリアでファームステイを体験してから、というもの、自然に囲まれた生活が気に入ってしまい、とても懐かしく急にふらっと行きたくなってしまう衝動に駆られるので、とても良いチャンスだな!と思いきって弟と青森に農業ボランティアに行く事になりました。
と、言っても今回は提携をしている農家さんではなく、新規開拓の市場調査を兼ね、現状がどのようになっているか、果たして今後受け入れに積極的なのか?という事すら、曖昧なままの農業ボランティア。
実は、親戚つながりとは言え、"農業ボランティア"という活動に関して、受け入れ農家さん達の考えもまとまっておらず、ひと悶着あったのですが、ジュンさんの熱心な交渉の上・実現する事となりました。
ECOFFの活動はコチラから⇒ 村おこしNPO法人 ECOFF
*現在は、主に鹿児島の離島、トカラ列島、四万十川、屋久島の地域活性プロジェクトを中心としております。
▼ いざ、青森へ!
ア フォーリーフ福岡本社時代には、福岡に住んでいたこともあり、日本全国はかなりの都道府県に行った事があるつもりだったのですが、本州の最先端にある青森は初入県。東京からの距離もさっぱりわからないまま、高速バスに乗り込みましたが、到着した青森駅は港がすぐ側にあり、こんなに海が近いのか。。と驚いてしまいました。
とりあえず、迎えを待つ間に青森名物のねぷた祭の展示のある、ワラッセという博物館をちょいと見学。
ちらっとですが、ねぷたの迫力が、『ニッポン』だなぁ!という感じで、ドンと迫ってくる素敵なお出迎えをしてくれました。
初日は、とりあえずゆっくり観光しましょうという事で、りんご園の続く道を横目に、ジュンさんの実家のある五所川原に到着。
まずは、挨拶がてらに五所川原の“立ちねぷたの館”という博物館へ!五所川原は、立ちねぷたと呼ばれる、高さ22メートルにもなる山車である為、巨大な建物に保存されてありました。
驚くほどの巨大なねぷたというオブジェクトとあでやかな色使いに、圧倒され、東京と比べこれが本当に同じ日本国内の文化なのだなぁ、とびっくりさせられます。
海外に出れば、全く異なる文化であり、その都度文化違いに驚かされますが、それこそ日本国内でもここまで異なる文化があれば考え方も異なってしまいそうですよね。
圧巻です。
▼ 皮肉にも、3.11震災後の青森
風評被害は、私たち東京からすると東北自体全てが、放射能汚染というイメージを持っていた、震災直後でしたが、実際に行く青森の津軽地方は日本海側の為、福島第一原発からは、東京と同じくらいの距離がある場所でした。
風の方角も、関東地域に流れる風よりも、日本海側には影響が少なようで、実際の汚染度はわかりませんが、大げさになりすぎる事でもないとい話でした。
六ヶ所村の話にも知られ、青森には原子燃料サイクル事業などの、疑問が残っているのも事実です。それは私たちに情報が届かない事や内容が不明瞭であるという事もあります。
しかし、明るいたちねぷたに書かれる、スポンサーの地域のお店や名前の中に、一際大きく輝くのが、原発サイクル事業推進部のスポンサー様。
原発反対が叫ばれる中、それと同時に、日本の伝統文化が使用済み原子燃料サイクル事業によって得たであろう寄付金で支えられているという現実を垣間見る事になりました。簡単に言えば、原発サイクル事業の立地をしてくれるなら、寄付金を差し上げますよ。という事ですよね。震災後にこれを見るととても皮肉なものです。
青森県の五所川原も例外ではなく、田舎や過疎化が進む地域が同様に抱える問題は、やはり大手事業やショッピングセンターの進出による、商店街の崩壊など、どこも似たような問題を抱えております。
青森の素敵な自然の中に、突如現れるショッピングモールのおかげで皆の生活は便利になったものの、立ち退きにお金をもらった人たちは、町を出てしまい、商店街はつぶれてしまい良い面ばかりではない様子。
これが、人手流出の原因でもあり、農家さんの高齢化や人手不足に繋がっているのも、事実。まして、村おこしを考えるのであれば、向き合っていかなければならないことで、生半可な問題ではないという事にも気づかされる事になります。
▼ 早速、青森の田んぼへ!
右も左もわからないまま、案内をしてもらい、午後の時間に、早速1日だけ体験をさせてくれる農家さんの家へと行く事になりました。
ここはジュンさんのお母さんの、テニス友達の知り合い農家さん宅という事だから、そのつながりに驚きです!笑
こんな、都会から来た、農業の素人が、ボランティアをしたいなんて、言ったって、『えらい、もの好きな人もいるもんだ』といわれるばかりですよね。苦笑
この日はたまたま、親戚一同が集まる田植えの時期だったそうで、中学生から高校生から、おじいちゃんおばあちゃんまで親戚総出でお手伝いの日。
普段はあまりあわない従兄弟達も集まり、おばあちゃん達もせっせと働き、子供達、孫達に会うのが楽しみだそうで、嬉しそうな笑顔です。
それにしても、この段階らへんで、お年寄りの方々の話す言葉が一体何語なのか?と思われるほどの津軽弁か陸奥弁か、25%聞き取れればいいほうで、プチ留学気分です。英語より、わからないかも。。。と思いだし完全な異文化交流のスタートです。
この翌日からは、ついに、ジュンさんの従兄弟の家の農家さんに住み込みで働く事となります。
ここからがファームステイの本番ですね。海外でウーフ体験をした事はあるのですが、今回は日本であり、受け入れ農家さん側も初めての体験。思ったより(通り?)、私達が物珍しがられた事と、言葉がほとんど理解できない為、若干不安は残るものの、本格的農業体験のはじまりとなります!
『津軽田植体験記 -中編-』 に続きます・・・
■農業が初めてなら、海外のファームステイ経験の前に、日本で農業体験をするというのもひとつの手ですよね。
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