話題を韓国の英語教育から離れましょう。1990年代のアメリカの学校の姿に戻ります。コンピュータの導入で特徴的なことは、いろいろなコンピュータが教室に並んでいたことです。我が国のように同一のもので揃えるという考えは希薄です。使えるものはなんでも使うという方針です。
寄付されたコンピュータも多いことです。そのためにいろいろな機種があるのです。学校は企業からの寄付を喜んで受けます。学校は地元の企業や商工会議所、ロータリークラブなどとの関係が深いのです。校長は、地元から寄付を集める営業マンでもあります。
教室にはコンピュータのあるブースがあり、生徒はそこに坐ってイアホンをつけて勉強するのです。まだ、フロッピーベースの教材が多かったころです。沢山の中から教師は個々の生徒の習熟度にそった教材を探します。自分で探すのは極めて困難ですから、企業主催の研修、教育工学関連の学会などに参加し、新しい教材に触れる努力をしていました。