「以前から思っていたのですが、学習する内容を学年で区切るやり方はなんとかならないでしょうか。」ということを筑波の友人から問いかけられました。この方には発達障がいの特徴を示す二人のお子さんがおいでです。
遠い昔から「あの子は0年生なんだから」と親も教師もよく言っています。0年生なら○○ができて当たり前だと思ってきました。学年で子どもの集団を分けると、学習に苦戦する子どもにとっては「○年生なのにできない」と自分自身の自尊心を下げてしまいます。逆に習熟度の高い子どもは「こんなに簡単にできるのに、なぜもっと難しい勉強ができないの?」と学習意欲をそがれることになります。
この友人は「せめて単元ごと程度の単位にバラして、得意を伸ばし深める教育を考えたらどうでしょうか。」という挑戦的な提言をしています。単位制の学校が必要だというのです。学習指導要領への痛烈な批判です。