へたくそのチェリスト、ゴーシュは、金星音楽団の楽長から戦力外のような注意を受けます。そんなことがあっで、自宅で猛練習をします。そこに次々と動物が現れます。三毛猫、かっこう、狸の子、野ねずみの親子です。
ゴーシュのセロに合わせてこいと言われてやって来たのは狸の子。小太鼓の係でです。子狸に悪い所を指摘されるゴーシュですが、怒らず素直に耳を傾けます。
野ねずみの親子がゴーシュの家へ来ます。自分のセロの演奏で動物の病気が治ると知るのです。ゴーシュは野ねずみの子の病気を治し、この親子にパンを与えて返します。
動物の情感に触れ、ゴーシュは成長していきます。学校とは、音楽と癒しとはなにかを宮澤賢治はこの童話に込めています。