肖さんは外国人では兵庫教育大学大学院の唯一の教え子です。彼は現在、中国の四川省成都市にある西南交通大学で教えています。兵庫に来る前に富山大学を卒業していましたので、日本語は完璧です。手紙も年賀状も書き間違えは全くありません。私のほうが間違えて赤面するほどです。
兵庫では、加西市にご家族とお住まいでした。奥様の秦維さんは通訳として、また営業ウーマンとして地元貿易業の会社社長の片腕として働いておられました。京都の仏教大学で社会福祉の修士号を貰っています。
成都は2008年の5月に大地震が起きたところです。2011年の末に四川省第三次震災後心理支援チームの一員として、震災地のひとつ理県という所に派遣されて、被災者のフォローアップをしてきたそうです。被災者の心理相談に従事したほか、被災者の心理回復状況の調査が主な仕事でした。
肖さんは、中国、韓国、日本の障がい者教育をいろいろな角度から研究しています。その方向は、母国中国の障がい者教育を高め、一人でも有能な市民として社会的な自立を促すことにあります。
加西のご自宅に招いてくださり、奥様の秦維さんが餃子を沢山振る舞ってくれたことが忘れられません。一人息子の京若(ジンロ)君も実に賢く育っています。