この方は、私が初めてアメリカ人と付き合いをはじめた方といっても過言ではありません。話し方がゆっくりで、かんで話すような仕草です。私の英語がたどたどしかったこともあり、英語の上達がこの人のお陰で進んだことを覚えています。
名前からしますと、東ヨーロッパやソビエトの血筋が混じるようです。教会の英語会話の先生として札幌にやってきたとき会いました。その時はお互いに独身でした。もうすでに髪の毛が薄く、いつもにこやかな表情をしていました。私の結婚式にも参加してくれました。
札幌での任務が終えて戻ったアメリカから、「今タクシーの運転手をやっている」という手紙をもらいました。それから大学に戻り、「勉強をしなおしている」という連絡ももらいました。わたしが大学院に入るきっかけをつくってくれたのもカーペンコさんの影響です。
ウイリアムのニックネームは「ビル」ですね。ビルさんは理学療法士の女性と結婚し、今は8名のお孫さんに囲まれています。ミネアポリスの近くに住み、毎年クリスマスカードを送ってくれます。再会したいと言ってくれる一人です。