カンボジア系のアメリカの友人です。ウィスコンシン大学のアパート管理のアルバイトをしていたとき彼と知り合いました。今は、ウィスコンシン大学のグリーンベイ校で教授として経営学を教えています。
アルバイトをしていたときのスーパーバイザーがサムさんです。お互いにとても気があって、仕事のこと、研究のこと、家族のことを話し合ったものです。まわりにはベトナムからきた学生らも一緒に働いていました。
サムさんはカンボジア難民です。奥様と一緒にアメリカ留学していたとき、カンボジアでポル・ポトが率いるクメール・ルージュによる大量殺戮が起こりました。反植民地主義と極端な毛沢東思想を組み合わせた共産主義体制のもとでの支配です。子ども4人や親戚をカンボジアに残していたのです。内線が終わってから、毎年カンボジア国境付近の国連による難民キャンプに出かけては、家族を捜していました。今も捜索活動を続けています。映画「キリング・フィールド」では、カンボジアの悲劇が描かれています。
「家族への愛」を実践する友人です。