陸家の薫陶(くんとう)と愛情によって、一心は向学心に溢れる青年に成長し、大学に進みます。その間日本人孤児であることが知られ、差別を受けることになります。ですが持ち前の頑張りで働くことに生き甲斐を見つけようとします。
そして文化大革命が起こります。一心は、日本人であるという理由でつるし上げられ、労働改造所に送られます。改造所とは、反革命犯と刑事犯を労働を通じて改造する強制収容所のことです。そこでひょんなことから母国語である日本語を習得します。
育ての父親、徳志の嘆願活動などによって、一心はようやく労働改造所から釈放されます。改造所時代に世話になった江月梅と結婚し、家族を支えながら父親としての喜びをかみしめていきます。一心は、その能力をかわれて中国と日本の共同プロジェクトで活躍することになります。