このブログの一連のテーマは、「働くこと」です。特に、働くことに夢と将来をかけながら、それが成就しなかった人々を取り上げています。
旧満州、内蒙古、華北に送り込まれた人々、満蒙開拓民は農業や酪農を中心として、農業研修の他に軍事的な訓練を渡航前に受けます。戦争のさなかなので、いざというときのために満州の防衛の任務も帯びていたようです。ですから、「満州開拓武装移民団」ともいわれました。
その中には、農業青年の他に中学や高校生年代のこどもも大勢おりました。「青少年義勇軍」をいうのが組織されます。戦争に備えての組織的な防衛隊です。
戦局が悪化します。満州に展開していた陸軍は、南方の戦線に移動します。そして満州に開拓民が取り残されます。