アメリカの大学で学んでいた頃、文化の違いをいろいろと感じたものです。新しい経験とはこんなことかとしばし考えさせられました。それが今回の話題です。
大きな大学の教育学部の教官になるには、博士号はもちろんですが、学校の教師経験を必要とすることでした。我が国には学位のない教授が大勢います。学校の経験もない人が教授になっています。大違いです。
医学部に入る者は、人文科学を学部で勉強してから来る人も大勢います。医学の世界には幅広い学識や経験が大事だという考えがあるのです。医者は医術に長けているのはもちろん、人を癒す者ですから人々の病気で苦しむ有り様に共感することが求められます。人文科学の学びが医者を育てることになるというのです。