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(50) 小学校入学 Cartableを背負って

2006年9月の始め・・・
みみはブザンソンの小学校に入った。

イギリスもそうだったけど、フランスも・・・入学式といってもそれは
ごく普通に・・新学期が始まるかのように始まる。

新調した洋服を着て行く訳でもなく・・・。
それは親たちも一緒。

しかし、私達はキチンとした格好をして行った。
夫はフランスではネクタイをして会社に行っていないのに、この日はネクタイを・・・私は妹の結婚式で着た服を・・・そしてみみにもできるだけ可愛い服を着せて、髮もカーラーでふわふわにした。

・・・私は、日本の入学式を想った・・・

桜吹雪の中、ピカピカのランドセルをしょって、この日の為に買ってもらったワンピースを着て・・・。

そんな入学式を体験できなかったことは本当に残念・・・!

みみはランドセルではなく、Cartableを背負ってブザンソンの小学校に入学した。

クラスは学年に3つ。
みみは50歳くらいの女の先生のクラスになった。
クラスメイトは26人。
私は事前に同じクラスに、うちと同じアパルトマンに住んでいるジュリエットを入れてもらえるように頼んでいて、望みは叶えられていた。
新しい先生に連れられて教室に入るまで、子供も親も中庭でおしゃべりをしている。

うしろで男の子の声が聞こえた

「ママー、アジアの女の子がいるー!」
ママはしゃがみこんで”シーッ!!”と。

 

私は思った。

男の子はただ、そう思っただけのことだ。

髮も目も黒い女の子が・・・アジアの女の子がいると。

そしてママはそんなことを大声で言うのははしたない、としてそうした。
多分、私も、、、海外生活をする前の私は同じような行動をとったのではないかとも思うのだ。
それでも、どうしても嫌な感情が心の中を通り抜けるのだった。

そして、また、ほとんど知らない人だらけのこの環境の中で何かあったら私はみみを全力で守るのだと思ったのだった。

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ブログ紹介

ロンドンとフランスの小さな街で子連れ駐在生活

http://ameblo.jp/londonbesancon/

駐在家族の多いロンドンからフランスのブザンソンに引越し。街で唯一の日本人(日日)家族になってしまった!閉鎖的な街に馴染んでいくまでの努力?日記。

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