昨日、友人とデボラ・コルカー・カンパニー(Companhia de danca Deborah Colker)の舞台を見て来ました。リオ出身の振り付け師デボラ・コルカーは、こちらではとても有名で、友人もファンだというので、すごく期待して出かけたのですが、期待以上のすーっばらしいダンスでした。もちろん振り付け&踊りもよかったのですが、最も感銘を受けたのが舞台演出。舞台装置、ライティング、音楽とすべてぴたっと決まっていて本当に気持ちのいい、ハイクオリティなパフォーマンスでした。
さて、今回見た新作「タチアナ(Tatyana)」は、ロシア人作家、アレクサンドル・プーシキンの「エヴゲーニイ・オネーギン」を基にしたもの。
第1幕は、都会の暮らしに倦んだ青年オネーギンが田舎で知り合った若い詩人、レンスキーに彼の婚約者オルガと姉のタチアナを紹介される。オネーギンに一目惚れしたタチアナは彼に思いを綴った手紙を送るが、オネーギンは冷たくあしらったうえ、オルガに色目を使う。それを見たレンスキーはオネーギンに決闘を申し込む。そして、オネーギンはレンスキーを撃ち殺してしまう・・・というところまで。
この話を知らずに見ていたのですが・・・妖精のような女の人の取り合い?というくらいにしか理解しておりませんでした。でも、舞台にある大きな木の高さを活かしたダイナミックな演出は、すてきー・・・と。
第2幕は、オネーギンのロシア放浪とタチアナとの再会の場面。将軍の妻となったタチアナに、彼女とは気づかず一目惚れしたオネーギンは、会ってくれとしつこく頼み、再会を果たす。タチアナは、まだオネーギンを愛しているが、既に結婚しているからと、オネーギンに去るように頼む、というストーリー。薄い膜に移った光の吹雪とか雪、あと雨の音、暗闇の中に浮き上がる男女のダンスがドラマチックで見惚れました。
サンパウロでの次の公演にも、絶対また行きたいです。そして次回は、ストーリーを理解してから行こうと思います・・・。
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