「英会話ができるようになりたいけど、英語を話す機会をなかなか持てない......」
そんな時におすすめしたいのが、英作文。
実は英作文には、英会話力を向上させる効果があるんです。
この記事では、
の2つのトレーニング方法を解説します。
この記事の内容を実践すれば、英作文を通じて会話力を伸ばすことができますよ。
英作文が英会話に効果がある理由
英会話スキル向上のために英作文をおすすめされても、「英作文と英会話に一体どんな関係があるの?」と疑問に思うかもしれません。
まず、なぜ英作文が英会話に効果があるのかを説明します。
英作文と英会話は相乗効果がある
英作文と英会話は、一見別々のスキルに見えるかもしれませんが、実際には互いに高め合う関係性にあります。
英作文と英会話を交互に繰り返すと、ライティングスキルとスピーキングスキル両方が効率よく伸びていきます。
具体的には次のような流れです。
〈英作文〉文法と語彙を強化し、伝えたいことを表現する力を養う
↓
〈英会話〉リアルタイムのコミュニケーションの中で実践する
↓
〈英作文〉実践を踏まえて、さらに良い表現がないか考える
私も実際、このように英作文と英会話を繰り返しています。
たとえば英会話の機会があったら、あらかじめ「何を伝えたいか」を英作文で整理しておきます。
そして英会話の後、「うまく言えなかったな」というところを、改めて文章にしてみるのです。
これを習慣にしたら、だんだんスラスラ話せることが増えていきました。
では、英作文が英会話に与える良い効果について、もう少し詳しく見ていきましょう。
文法と語彙の強化
英作文には、文法と語彙を強化する効果があります。
日本語で文章を書く時をイメージするとわかりやすいですが、作文には正しい文法の知識や語彙力が必要です。
英語でも、自分が伝えたいことを文章にしようとしたら、文法を意識し、単語やフレーズを調べなくてはなりません。
なので継続的に英作文に取り組んでいると、自然と文法や語彙が定着し、英会話においても幅広い表現ができるようになっていきます。
表現力の向上
英作文は、表現力の向上にも役立ちます。
文章を書くというのは、自分の考えや感情をまとめ、言葉にしていく作業です。
つまり「自分は何を伝えたいのか?」「どう表現したら伝わるのか?」を考えるということ。
最初は時間がかかりますが、だんだん慣れてきて、短い時間で言いたいことを表現できるようになります。
すると、英作文のスピードが上がるだけでなく、英会話の場でも自分の意見を的確に言えるようになったことに気づくはずです。
表現力を増やすための英作文
英会話力を磨きたい場合、「じっくり取り組む英作文」と「瞬間英作文」の2つに取り組むのがおすすめです。
まず、表現力を伸ばすために効果的な「じっくり取り組む英作文」のやり方を詳しく解説します。
「じっくり取り組む英作文」のやり方
英作文の流れは次のとおりです。
ポイントは、「時間をかけて、正確でわかりやすい文章を作っていく」ということ。
時間制限はありませんが、私は制限がないと後回しにしてしまいがちなので、「3日に1テーマは完成させる」と決めました。
語数は100語程度が目安にしましょう。
100語の英文は読み上げると1分程になり、あるテーマについての意見や理由を十分に説明できる長さです。
英作文の題材の選び方
英作文を始めるにあたって注意したいのが、「1. 題材を決める」のステップです。
英会話力アップが目的なら、実際に会話で話したい題材を選ぶことをおすすめします。
たとえば、ビジネス英会話ができるようになりたいのに、趣味の音楽やペットの話を書いていても、実践で使う機会はあまりありません。
それよりも「自分の業務内容について」説明したり、経済ニュースのトピックについての意見をまとめたりしたほうが役立つでしょう。
とはいえ、今の英語レベルに合った題材を選ぶことも大切。
「自己紹介」「好きな食べ物」など簡単なものから始めて、徐々に難易度を上げていってもOKです。
英作文の確認方法
英作文トレーニングで重要なのは、書いた英文をブラッシュアップすることです。
くれぐれも「3. 自力で英語にしてみる」で終わりにしないようにしてください。
初心者が自力で書いた英作文は間違いだらけなので、書きっぱなしでは英語力は伸びません。
必ず辞書や参考書を使ってブラッシュアップしていきましょう。
文章が完成したら、ネイティブなどの第三者に確認してもらうのが理想ですが、なかなか頼めない時もありますよね。
そんな時におすすめの確認方法は、まず文章校正ツールを使うこと。
Word なら「ツール→スペルチェックと文章校正→エディター」でスペルと文法のミスを指摘してもらえます。
また、ChatGPTなどのAIツールも活用しましょう。
自分が書いた英作文を入力し、「正しい英語に直してください」と指示すれば、より適切な言い方を学ぶことができます。
瞬発力を高める瞬間英作文
もうひとつの効果的なトレーニングが「瞬間英作文」です。
これは言いたいことを即座に英語で表現するトレーニングで、英会話に必要な瞬発力を高められます。
瞬間英作文の効果
瞬間英作文の最大の効果は、即座に文章を作る力を養えること。
日常会話では、相手の話を聞いてすぐに反応することが求められますよね。
この瞬発力は、じっくり取り組む英作文だけだと鍛えられませんが、瞬間英作文を取り入れれば身につきます。
瞬間英作文のやり方
瞬間英作文のやり方はシンプルで、短い日本語の文を聞いたら、すぐに英語に訳す練習を繰り返すだけ。
じっくり取り組む英作文とは違い、とにかくスピードを意識してください。
私の場合、単語カードを作って、表面に日本語、裏面に英語を書き、どんどん訳してめくっています。
3秒くらいで答えがわからなかったら、すぐに裏面を確認して次に進み、何度も繰り返します。
とっさに長い英文を作るのは大変ですから、単語カードに書けるくらいの短い文章で十分。
最初は「おなかすいた:I’m hungry.」「今日は雨が降るよ:It’ll rain today.」など、一言だけで構いません。
おすすめの教材とアプリ
紙の単語カード以外にも、アプリ「自分で作る瞬間英作文」を使えば、スマホ内に英文をストックして持ち歩けるので便利です。
また、専用の教材やアプリを活用すれば効果的にトレーニングができます。
本なら『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』や『英会話は筋トレ。 中2レベルの100例文だけ! 1か月で英語がスラスラしゃべれる。』がおすすめ。
アプリでは「Duolingo」を使うとゲーム感覚で取り組め、楽しく続けられます。
英作文とオンライン英会話の組み合わせが最強
じっくり取り組む英作文で表現力を広げ、瞬間英作文で瞬発力を鍛えたら、次はオンライン英会話で実践力を高めましょう。
この3つの要素を組み合わせることで、スピーキング力が大幅に向上します。
英作文に足りないのは「会話量」
英作文で表現力と瞬発力を磨くことはできますが、それだけだと会話量が不足してしまいます。
英作文で伸ばせるのは「自分が伝えたいことを、すぐに英語で表現する力」ですが、英会話がうまい人は、さらに別のスキルも持っています。
それは「相手が言いたいことを理解し、それに反応する力」。
これを身につけるには、実際に英会話の場数を踏むしかありません。
身近にネイティブスピーカーがいるなら、英語での会話につきあってもらいましょう。
しかし、気軽に話せるネイティブが周りにいない人も多いですよね。
私もその一人なので、オンライン英会話を活用しています。
オンライン英会話で実践を積む
オンライン英会話なら、レッスンのために教室に行かなくても、好きな場所で好きな時間にネイティブと話せます。
ぜひ日常的にレッスンを受けて、英作文でまとめた内容を会話でも試してみてください。
私もオンライン英会話を利用していますが、事前に英作文をやってからレッスンに臨むと、うまく話せて気持ちがいいです。
逆に、事前に英作文に取り組まずにレッスンに臨むとアタフタしてしまい、思うように英語を話せずレッスンの効果が半減、いやもっと減ってしまいます。
事前に英作文をしていても、実際に話してみると、うまく発音できないところがあったり、相手に正しく伝わらないところがあったり、色々発見があるはず。
スムーズにいかなくてもガッカリせず、言い方を変えてみるなど工夫を続けることが大切です。
英作文を通して学んだ文法や語彙は、会話の中で積極的に使えば使うほど、「自分のもの」として身についていきます。
相手はプロの講師なので、遠慮は要りません。
「間違っていたら指摘してください」「もっと良い表現があれば教えてください」と、どんどんリクエストしましょう。
復習が重要
オンライン英会話で実践練習をした後、話した内容を復習すると、より効果を高めることができます。
講師にフィードバックをもらえる場合は、しっかり確認して活用してください。
オンライン英会話でうまく言えなかった箇所は、改めて英作文をして、次の機会に再チャレンジしましょう。
復習をすることで、英作文と英会話の相乗効果が最大限に発揮され、上達のスピードが早くなります。
まとめ
じっくり取り組む英作文、瞬間英作文、そしてオンライン英会話を組み合わわせれば、英会話力は確実にアップします。
英作文と英会話の最強コンボは本当におすすめなので、ぜひ学習に取り入れてみてください。
継続的に取り組めば、さまざまなトピックの英会話に対応できるようになり、英語ができる楽しさを実感することができますよ。