人前で英語を話すだけでも勇気が要るのに、プレゼンとなったらさらに緊張しますよね。
など、誰でも不安になって当たり前です。
でも仕事などで英語プレゼンを避けられない機会もあります。
そんな時のために、自信を持ってプレゼンするコツや、発表15分前からでもできる準備を、この記事にまとめました。
緊張を和らげる方法を知って実践すればプレゼンの成功率がアップするので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
【体験談】英語プレゼンで緊張するのは当たり前
英語プレゼンで緊張するのはあなただけではありません。
そもそも、プレゼンのように自分に注目が集まる場は、日常とかけ離れていますよね。
慣れないことに不安や恐怖を感じて逃げ出したくなるのは、人間の本能です。
さらに私たちは日本人ですから、英語で話す機会も多くはありません。
英語とプレゼンが合わさったら、極度に緊張して当然です。
私自身、会社員時代に外国人と接する機会が多かったのですが、英語プレゼンには悩まされてきました。
最初は、とりあえず言いたいことを準備しておけばいいだろうと思い、カンペを用意してひたすら読み上げていました。
しかし、途中で遮って意見を言ってくる人がいたり、踏み込んだ質問をしてくる人がいたりで、全く思ったように進みません。
結局、上司に助け舟を出してもらって乗り切りましたが、恥ずかしさと悔しさでいっぱいでした。
その後、「また失敗するんじゃないか」という不安から、より緊張するように。一種のトラウマですね......。
立ち直るまで1年くらいかかりましたが、ある時大きなコンペを任せてもらえるチャンスが巡ってきたので、「これを機にプレゼンを克服しよう!」と準備を始めました。
具体的にやったことは、この記事で紹介しますが、結果として契約を勝ち取れたことが、今も自信になっています。
当時、
とたくさん考えました。
そこから得た私なりの答えを、これからお伝えします。
英語プレゼンで緊張する3つの理由
そもそも、英語プレゼンで緊張してしまうのはなぜでしょうか?
対策を立てるためにも、理由を知っておきましょう。
理想と現実のギャップ
緊張するのは、理想と現実のギャップがある時です。
「理想ではこうしたいのに、実際にはうまくいかないかもしれない」という不安から、緊張が生まれます。
反対に「下手で当たり前!」と開き直っていれば、緊張しませんよね。
私の場合、英語力をアピールして就職した会社だったので、周囲からの期待がプレッシャーになっていました。
「英語ができると思って雇ってくれたんだから、英語プレゼンは完璧にこなさなきゃ」と追い込まれていたのです。
理想を高く持つのは悪いことではありませんが、現実を受け入れることも大切。
英語力もプレゼン力も、一夜漬けで伸びるものではないからです。
自分の実力とかけ離れた姿を理想とするのではなく、今の自分がベストを尽くして到達できる姿を目標にしてください。
「精一杯やっても失敗したら、その時は仕方がない」と考えれば、気持ちが軽くなりますよ。
ネガティブ思考
あがり症の人は、ネガティブ思考に陥りがちです。
やる前から悪い結果を想像して、「こうなったらどうしよう」という恐怖で緊張が高まってしまいます。
ポジティブ思考なら、本番で震えるようなことはありません。
と思えるからです。
もちろん、ネガティブ思考だからこそ、失敗を避けるために準備をして成長できるというメリットもあります。
ですが緊張しすぎると本来の実力を発揮できません。
緊張している自分を受け入れつつ、本番前はあまり深刻に考えすぎず、成功をイメージすることを心がけましょう。
準備が足りない
準備不足の自覚がある場合、当然ですが緊張します。
英語について「もっと真剣に英会話に取り組んでおけばよかった......」と後悔したり、プレゼン内容について「ここをツッコまれたらどうしよう」と心配になったりするからです。
プレゼンは英会話と違って、事前に準備や練習ができます。
必ずしっかり時間をとって、自分が納得できるまで徹底して準備しましょう。
すると、「あれだけ準備したんだから大丈夫」と自信が持てるようになります。
とはいえ、上司から急に「来週のプレゼン任せたぞ」と無茶振りされ、忙しくて十分な準備時間が取れない......なんてこともありますよね。
そういう時は、後半で紹介する「英語プレゼンの15分前にできる準備」を実践してみてください。
自信を持って英語プレゼンする3つのコツ
では、どうしたら自信を持って英語プレゼンをすることができるのでしょうか?
英語プレゼンを成功させられるかどうかは、基本的に事前の準備にかかっています。
自信を持って本番に臨むためのコツを3つ紹介します。
内容を完全に暗記する
プレゼンで話す内容の台本をつくり、完全に暗記しておきましょう。
たとえ本番中に台本やメモを見ることができるとしても、暗記しておくことをおすすめします。
理由は、不安要素をひとつでも減らすため。
暗記していない場合、「メモをなくしたら終わりだ」という不安がつきまといます。
また、実際にハプニングが起こり、本番中に台本やメモを見ることができなくなるかもしれません。
私にも苦い経験があります。
PowerPointのスライド下部に台本を打ち込んでおいたのですが、当日PCの操作を先方に任せることになったため、台本なしでプレゼンをすることになったのです。
暗記していたので事なきを得ましたが、もし暗記していなかったら、しどろもどろになっていたでしょう。
どうしても暗記が間に合わない場合は、単語カードに1〜2文ずつ書き、めくりながら読むスタイルがおすすめ。
ノートにずらっと書くよりも、次に言う文章を素早く見つけることができます。
人前で練習する
本番前に人前で練習することも重要です。
ひとりで何度も練習をする人は多いですが、少なくとも一度は誰かに聞いてもらうようにしましょう。
人に聞かれていると思うと、急に緊張して、ひとりの時のようにうまく話せなくなるもの。
場数を踏めば、だんだん慣れて緊張しにくくなるので、できるかぎり本番に近い状況で練習を積んでください。
また、聞いてくれた人にアドバイスを求めることで、自分の話し方のクセや、説明が不足している点などに気づけることもあります。
本番までに修正すればプレゼンの完成度が高まりますから、積極的に指摘してもらうことをおすすめします。
質問を想定して回答を準備する
本当に怖いのはプレゼン後の質疑応答ですよね。
用意した内容をそのまま話すだけならまだしも、いきなり質問されたことに対してその場で英語で答えるとなると、上級者でも難しく感じます。
そこで、あらかじめ質問を想定して、英語で回答を準備しておきましょう。
プレゼン内容が決まっているわけですから、聞かれそうなこともだいたい想像できるのではないでしょうか。
など、相手の立場になって考えてみてください。
完璧に同じ質問ではなくても、用意した回答を応用して対応できることもあります。
私はプレゼン前に自分で30項目くらい質問を考え、全てにスラスラ答えられるよう練習しました。
本番での質問は2つだけでしたが、用意した答えをつなぎ合わせて落ち着いて答えられたので、質疑応答の準備に時間を割いて正解だったと思います。
英語プレゼンの15分前にできる準備|緊張を緩和する方法
プレゼン当日にジタバタしても、急に実力を上げることはできません。
もう覚悟を決めて、気持ちを落ち着けることが大切です。
そうは言っても、少しでも緊張を緩和してプレゼンに臨みたいですよね。
そこで、プレゼン直前の15分でできることをお伝えします。
深呼吸とストレッチ
緊張すると呼吸が浅くなり、体がこわばってしまいます。
ありきたりですが、深呼吸はリラックス効果が高いので、「大きく息を吸って、ゆっくり息を吐く」を2〜3回繰り返してください。
その後、思い切り伸びをしたり、肩を回したりなど、軽いストレッチを行いましょう。
体がほぐれると心もほぐれ、緊張が和らぎます。
さらに、発声が良くなり、表情がよく動くようになるので、プレゼン内容も伝わりやすくなりますよ。
騙されたと思ってやってみてくださいね。
会場でのシミュレーション
慣れない場所だと、プレゼンがなくても、なんとなく落ち着かずに緊張してしまいます。
また、事前にイメージトレーニングをしておいても、実際に現場に立つと、
といった予想外のことがあるかもしれません。
本番中にそういうことに気づくと、焦って必要以上に緊張が高まってしまう可能性があります。
なのでプレゼン会場に早めに行き、本番の流れをシミュレーションしておいてください。
もし可能であれば、1回通してリハーサルをしておくのも有効です。
挨拶をしておく
すでに会場にいる聞き手を見つけて、挨拶やちょっとした雑談を交わしておきましょう。
知らない人に向けて話すよりも、友人知人に向けて話すほうが安心感がありますよね。
特にプレゼンを聞いている時はみんな真顔なので、「私の英語が下手だからイライラしているのかも」などと不安に駆られがち。
ですが、あらかじめ良好なムードをつくっておけば、「みんな味方だから大丈夫」と思えます。
事前に、ニコニコうなずきながら聞いてくれそうな人を見つけておいて、本番中は、その人に話しかけるつもりでプレゼンするのもおすすめです。
まとめ
英語プレゼンで緊張するのは当たり前ですし、仕方ありません。
まずは緊張している状態を受け入れましょう。
「英語プレゼンは緊張するから嫌だ」と思うかもしれませんが、これを乗り越えれば、自分に自信がつき、仕事の評価も上がります。
この記事を参考に緊張を和らげる工夫をしながら、ぜひ勇気を出して本番に臨んでください。
最初はうまくいかなくても、しっかり準備して練習を積めば、堂々とプレゼンできるようになりますよ。