みみは幼稚園で少しずつフランス語の単語を覚えているようだった。
それでも、もちろん、お友達が遊びに来た時に様子を見ていると、言いたいことを伝えられずに大変そうだ。
そして夜、添い寝していると、みみはものすごい歯軋りをするのだった。
歯軋りが始まったのは、ロンドンに着いてすぐだったけれど、フランスに来てまたひどくなり、それは歯が割れてしまうのではないかと思うほどの激しいものだった・・・。
それは、やっぱりストレスからくるものに違いなかった。
ブザンソン郊外のマクドナルドで食べて、それから店内の遊具で遊ばせていた時にそこで初めて出会った子供達と遊びたくてその子たちを追いかけていたみみ・・・。
「Attendez!待って!!」
とみんなを追いかけるみみを見て、
夫は、”ほら、もう”待って!”という言葉を覚えてちゃんと使っているよ!”みたいな視線を私に送ったけれど、私はこのとき、こんな風に次々と環境を変えられて、それでも、こうやって頑張っているこの子の姿を見て、泣きたくなってしまった。
みみは、本当は言葉の早い子供だったのだ。
だけど、今こんな年になっていくつかの単語だけでしか同じ年頃の子供達に伝えることができない。
ロンドンで英語で寝言を言い始めたときにはこんな感情は起きなかった。
”ああ!英語で寝言まで!!すごいすごい!!”
そういった感じだったのだ・・。
私は、みみを注意深く観察しながら、そして自分も何かしないと悪い方向にしか向かっていかないような気がしたから、
やりたかったカルトナージュやモザイク教室を探した。
・・・しかし、そんなものはこの街に無い・・・。
自分の力で探して、そう思っていた頃、夫がネットでモザイク教室を見つけたと言ってくれた。
しかも、家の近くの結構大きな文房具屋さんで!
”やった!”
すごく嬉しかった。でも、早速行ったらそこは改装中で、○月○日OPENと書いてあった。そして○月○日に再びそこを訪れた私は、今度は△月△日OPENと書き直されている貼紙を見つけ、次にそれは△月□日になっていた。
やっと、本当にOPENの日、係りの人に問い合わせしたら、
「モザイク教室はもうやってません。」と一言。
何かしようと思っても、なかなか前に進めない・・・。
・・・雨の中・・がっかりして帰った・・・。
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