2022年7月26日
IBとAPって聞いたことがありますか?どちらも高校で履修するカリキュラム、またはコースのことです。
海外の大学にアプライする際、特にインターナショナルスクールではIB(International Baccalaureate)を履修する場合が多いようです。一方で、アメリカの一般的な高校ではAP(Advanced Placement)クラスを取ることが重視される場合があります。
通っている高校が提供しているプログラムを履修する場合がほとんどですが、万が一高校に入学する段階で、IBとAPを選ぶことができるとしたら、どちらがいいのでしょうか?
そのあたりのことを私見としてご紹介したいと思います。
<両者のメリット・デメリット>
〇IBのメリット
・APよりも世界的に多くの大学で評価されている。
・クリティカル・シンキングやレポートなど、かなり深い勉強をするので、大変ではありますが、大学に入ったときに、レポート課題などに自信をもって対応できる力がつく。
→実際、わたしの子どもはIB Diplomaを取得してアメリカの大学に通っていますが、APをとってきたアメリカ人の学生より、ライティングやレポートは書き慣れていて、よい成績をとりやすいと言っています。
→IBを履修しているこどもは苦労しますが、保護者の中には、IBのようなレベルの高い勉強をする機会が持ててよかった、と評価する声もあります。
・忙しいカリキュラムや課題をこなすために、結果的にタイムマネージメントの力が付く。
〇APのメリット
・コース単位で受講できる。選択肢が多い。アメリカなどでは、長期休暇の間にコミュニティカレッジのクラスをとって、APの単位としてもらえることもある。
・IBより安い
・アメリカの大学では、大学の単位として認定されやすい。(大学によって認められるレベルや単位数は様々のようですが)
・場合によっては9年生ぐらいから、準備できる。(APクラスをとる場合の年齢制限などはないそうなので)
●IBのデメリット
・ボランティア活動や、その他の課題も多く、学習自体に費やされる時間や労力が膨大。
・コロナ禍の2020年のIBファイナルのスコアが、不安定で進路に影響が出た人も多く、IBへの不満が高まった。IBスコアの信頼性などに疑問を持つ人もいる。
・APと比べると、大学の単位として認定される単位が少ない様子。履修科目にもよりますが。。。うちの子どもの大学では、IBのハイヤーレベル(3科目のみ)の単位しか認められず、科目によっては認められないものもある。
●APのデメリット
・アメリカの超トップ大学では、IBが受講できる環境ならば、IBを履修することをAPより評価する場合もあるらしい。
・IBと比べると、学習自体の深みや勉強の仕方は表面的で、大学での学習スタイルにはつながりにくいよう。
いかがでしょうか。APとIBを選べる環境にいる方はあまり多くはないかもしれませんが、もし選べる場合は是非参考にしていただければと思います。
IBの過酷なワークロードに苦労した私もこどもは、IBなんてもう二度とやりたくない、と言っていますし、大学で認定される単位が少ない(理系の場合や履修科目次第ではありますが)ことから、やっぱりAPの方がよかった、という感想を持っているようです。しかし、確かにIBでの学習スタイル、たくさん読み、リサーチし、レポートをまとめ、発表するという学びは非常に高度で、一生モノの力になるとは思います。
英文のサイトにはなりますが、IB vs. APをまとめたものがあったのでご参考までに紹介します!
IB vs AP
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