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【スーパー】週1日1時間、特別な営業時間

こんにちは。
今日は春だというのに、ヒョウが降りました。
この国にいると、ヒョウが降ることと虹を、結構な
頻度で経験できるようになります

さて、今日は大手スーパーの新しい試みについて。
low sensory2

先日大手スーパー・Countdownが、
毎週水曜日の2:30~3:30の間、
Low-sensory quiet shopping hourというものを
全国の店舗で取り入れ始めました。
(一部店舗は時間が異なります)

これは、訳すると低刺激(感覚)の静かなショッピングタイム
ということで、音や光などの店内における目や耳への刺激を、
なるべく抑えようというもの。

実は、この試み最初に導入される前の
「どういったものを求めますか?」
というアンケートの時点からなりゆきを見守っていたので、
それが実際に数店舗で実験的に開催されるようになり、それが
今は全国に広まったということが、個人的に感動しています。

きっかけは、自閉症を持つ人からのリクエストだったと記憶します。

私の下の子も障がいを持っていて、数年前まで、スーパーは難関でした。
どうしても連れて行かないといけない時は、防音イヤホンを持参して、
カートにじっと座らせて行く、覚悟が必要なことの一つでした。

私の場合は、どうしてもの場合を除いて、下の子がいない時に
いけば良いだけの話ですが、例えばその刺激が辛い本人が買い物をしないと
いけない生活環境にある場合、どうしてもその人を家においていけない場合、
色んなパターンがあって、どうしても食料品の買い物は避けて通れないもの
なので、そういう人にとってスーパーは苦痛な時間だったと思います。

今回カウントダウンがこの時間に導入したのは、

●明かりを少し落とす
●店内のBGMを消す
●レジの音量を下げる
●買い物カートの回収や、商品棚の補充を最小限にする
●緊急時を除き、店内放送をしない

low sensory hour1

ということ。

これって、導入しようと思えば、特に新たなシステムを購入する必要もなく、
手間はかかれど、おそらくどのスーパーでもできること。

それを先駆けて大手スーパーが始めたこと、
NZ人たちの弱者への思いやり・インクルーシブネスがよく表れていること、
刺激に過剰反応してしまう障がいを持つ子どもがいるからこそ、
それがどれだけ辛いものかが分かり、これによって救われる人がいること、
こんな色んな気持ちから、私にとってこれは一大ニュースでした。

他者を、弱者を当たり前に思いやれる社会が、
ニュージーランドには普通に存在していると感じます。

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