この10年で日常の生活はどんどん変わりましたね。特にデジタル技術によって。
例えば、洋服なんてお店で買うのが当たり前という最後の砦がとうとうZOZOやアマゾンにより破壊しました。
一番気になるサイズという問題を、デジタルで計測する、あるいはいくつか買ってあとは返品するというこれまでになかった方法によって。
百貨店のフロア面積で一番大きいのはアパレルなのですが、オンラインショッピングの拡大とともに、百貨店の売り上げは反比例して激減。今やアパレルコーナーは青色吐息とのことです。
当の私も買い物はほとんどオンライン。
一方、もモビリティーの観点では、今週のアメリカ出張でもタクシーの利用回数はなんとゼロ。
全てUberかLyft。昔では考えられなかった事態です。
今までUしか使ったことがなかったのですが、先日のLyft上々のニュースにあやかり、今回は全てL。
結論からすると、UもLもほとんど変わりませんw
アプリのUIから車から運転手のマナーからサービス内容、価格までほぼ同じ。
別便で着いた知人が空港からホテルまでタクシーで来たのですが、こちらは55ドル、私はLyftで28ドル。
大きな価格差です。しかも帰りは朝5時前にホテルを出たのですが、その時は19ドル!
そ、UberもLyftも時間帯によって価格が違うのです。
これらシェアサービスは、安くて便利で綺麗な車を使えるユーザーと、気軽にバイトをしたい人たち、特に移民の人たちなんかの間で人気の仕事のようです。
日本では白タク行為ということで、認可されていないようですが、どう考えても消費者にとっては利便性ははるかに高い。
私は数え切れないくらい使っていますが、トラブルは一度もありません。
そしてメリットのおさらいとしては、
・乗車場所はいちいち言わなくても配車するときに入力
・ドライバーはアプリと連携しているナビで運転するので騙されることもいちいち道を確認されることもない
・支払いは登録のクレジットカードだから現金不要
・領収書は後からメールでくる
・乗車後にドライバーの評価をするので、ドライバーはタクシーよりはるかに丁寧
・総じてタクシーより車が綺麗
・そしてタクシーより安い!
ということで、日本では馴染みはないですが、これぞモビリティーのdigital disruptor代表でしょう。
ちょっと大げさな視点でこれについて考えたい。
その昔、明治、昭和の時代の行政は西洋に追いつけ追い越せで、とにかく先進的技術やモデルを必死で勉強してそれを輸入してきました。そして驚くべきスピードで追いついた。
一方、経済大国となった後は、、、先進国で流行している一定の完成されたビジネスモデル、つまり消費者に支持されているサービスを何十年も前に作った法律を盾に許可しない。
価格やサービスを考えた時、明らかに消費者には大きな便益があるのにも関わらずです。
政治も役人も昔の方が「大志」を持っていたのでしょうね。
そして残念なことですが、先日のNHKの特集によると優秀な学生諸君は霞が関ではなく、外資系コンサルや外資系投資銀行に行っちゃうとのこと。
安倍さん頑張っているけど、一人じゃできないっすよね。
おわり。
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