写真は今朝の散歩時に撮影したものですが、まだまだうちの近所は2分咲きくらいでした。場所によっては5分くらい咲いているところもありました、日当たりとか個体差で微妙にズレがあるようです。
ロンドンに住んでいた頃、驚いたことに近所の一軒家に見事な桜、ソメイヨシノが植えられているのに驚きました。そして、実はロンドンというところは結構桜があるのです。これには正直驚き。
ただし、結構間違いやすいのが、何とアーモンドの木。割と似たような白い花を咲かせます。
さて、ロンドンの桜について、最近BBCのラジオ4でとても興味深い話が朗読され、思わず録音しちゃいましたので、その内容をシェアします。
その昔、1900年代の初頭くらいにイングラムさんというある意味貴族的な方がいらっしゃった。とても裕福なご家庭で仕事をする必要もなく、動植物を研究されていたとのこと。現在のケント州、ロンドン市内からも程近いところです。
そしてイングラム氏は何と桜の美しさに取り憑かれた。第一次大戦の頃の欧州では、桜というとさくらんぼという食用と見なされており、さくらんぼができないような桜というのは興味の対象ではなかったとのこと。
しかし、イングラムさんは観賞用としての桜にぞっこんとなった。そして日本やアメリカから苗木を取り寄せてご自宅の広大なお庭に植えた。集めに集めてその数100種。
そしてそれでも足りず、極めるために何と日本に3度も渡航されたのでした。
そして自ら桜の名所と言われるところを周り、木を収集し、それを実家に輸送、世界でも稀に見る膨大な種類の日本の桜の庭園を完成された。
そしてそのご自宅の桜園からイギリス中に桜が広まったというのがルーツらしいです。
私もなぜあちこちに、しかもあれだけ遠く離れたロンドンに桜があるのだろうと思ったのですが、きちんと調べるには至っていませんでした。
すごいかたがいたもんです。
これちなみにイギリス在住の日本の方が書籍として出版されていますので、ご覧になれます。
でもやはり日本で見るインテンシブな桜というのは格別ですね。
おわり。
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