さて今日は徒然 ←いつもでしょw
昨今、日本では働き方改革という言葉もなんとなく定着してきてノー残業デーとか普通になりつつあります。
それでも欧州主要な国々と比べれば、時間という観点ではよく働くなーと感じます。
そもそも勤勉な人が多いので、ある程度ブレーキ方向に振っておかないと行き過ぎるということなんでしょう。
一方、昨年あたり中国の深センあたりを訪問した時はもう凄まじい状況でした。
今の深センというのはもう世界でも屈指の成長都市。中国のインターネット産業の雄、テンセントがあります。時価総額で100兆円。そして深センこそは鄧小平が70年代に改革開放のモデルとしてスタートした都市でしたが、80年代の半ばでもGDPはほぼゼロに近く、田舎の漁村でした。そこから経済特区ということで安価な労働力を集めて世界の工場となり、その後は生産で培った技術と集積したお金を再投資してどんどん世界のトップレベルに登って行ったのです。2000年に人口100万だった都市が、今や1500万に届こうとしている。そしてそこには数知れぬスタートアップ企業が世界から集まっています。
そういう企業を訪問しますと、午前中だとあちこちに寝袋が転がっています。会議室も寝袋だらけw
そう、皆家に帰らず働いているのです。昔の日本の一部の産業みたいな感じでしょうか。
そのかわり、大きな成功を収めるスタートアップ企業は2年、3年で100倍、1000倍の売り上げを達成してスターダムにのし上がるというわけです。
ということなので、これはブラックと言うより、ドリームなわけです。途方もないインセンティブが待っているかもしれないと言う。
思えば日本の高度経済成長期も頑張れば、収入が増える、頑張ればポジションが上がると言う好循環が形成されていましたので、これもブラックとは言い切れず、一定のモチベーションに支えられた頑張りであったことも事実だと思います。ただし、凄まじく働いた世代でした。一夜にして経済大国を作ったわけですから。
そして今、頑張れば報われると言う既存の文脈というのは多くの企業に当てはまらなくなりました。
そしていくつかの醜い事件が明るみにでる中でブラックと言う言葉が生まれた。
そりゃそうでしょう。
一方、私は20〜40代を通じて本当にクレイジーな働き方を続けてきました。
そして今はスローダウンしたものの、今日も朝からアメリカとやりとりをしてますし、土日がかかる出張も通常です。
だけれども、仕事がエキサイティングである限りにおいては、それをブラックと感じることは皆無です。
私ですらそれですから、多くの偉大なアーティスト、シェフ、ビジネスピープルたちもある意味過去にブラックな経験をしていることでしょう。
そしてある時期にそれが必要だったのかもしれません。
ただブラックと言う観点では、それが強いられて、望まない中で行われてきたかが分水嶺なのではないでしょうか。そしてもしそれがネガティブであった時、それを強いる組織というのは明らかに問題だと思います。
個人的には日本の職場はブレーキ側に振っておいてちょうどかなーと感じます。
おわり。
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