今年も新入社員が入ってきました。
朝の電車でも似合っていないスーツ姿がちらほらと、、かわいいもんです、1年生たち、あたしゃ34年生。
日本の新入社員諸君と話をしていると本当に驚くのが配属部署がきまっていないケースが多いということ。
これは欧米ではほぼありえません。
それぞれ大学では専攻内容が非常に専門化しており、当然にその知識を生かした職種に進むことになります。
よって大学生活も後半になると、インターンシップ、ワークエクスペリエンスで将来就職したい会社で仕事を経験し、そして交渉して入社する。
その際は年棒交渉もします。
もちろん、職種がフィックスしているのも当然だし、ジョブディスクリプションも確認済みで入社です。
まちがってもどんな部署にいくかが不明なんてことはありません(笑)
そして横一線の入社といのはないから、「入社式」みたいなもんはありません。当たり前だけど、ニュースにもならないし。だってないんだから。当然、新入社員研修とかないですよ。だってすでに大学時代に仕事経験してますからね。いまやインターンシップは単位のひとつとなっている。
豊かな家庭なら、卒業後、ちょっと半年海外でワーホリやってかえってきてから就職とかもふつう。
あと、大企業に就職することがベストという概念がない。
よりしっかりと専門性を実践できることが大切で、会社の規模なんて関係ない。アシスタントみたいな仕事しかない大企業よりベンチャーで経験が詰めるほうを選択するのはごく自然。
そして5年以内にはポジションアップのために転職する。
というわけで、何からなにまで常識が異なる「就職」。
彼らは「就職」、日本は「就社」。
戦後70年が経過したといえども、一斉採用、終身雇用の時代はまだまだ生きているという、、、、
日本独自の職業観であり、雇用システムなんだけど、今だに世の中が信じて疑わない。
これだけグローバルという言葉を目にするのに、本質的にそれがどういうことかを報道されることも議論することもない。
本当に洒落にもならない事実です。
大企業の人事部の方々ですら、知らないという。。。。
グローバルというはやすし、しるは難し。
おわり。
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