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核心

我が家は年におそらく2、3回しかお鮨というものを食べに行かない家族なのです。

これは子供が小さい時から。

これについては多少の考えがあって、お鮨についてのコストパフォーマンスというものについて考えた結果なのです。

まず、回転寿司。

確かに子供は喜ぶ。

でもわたしはあまり好みではない。

で、実際に食べてみると、お鮨というより、上に魚が乗ってるおにぎり(笑)。

しかも恐ろしいことに回転寿司では、深海魚や熱帯でとれる魚を別のネタと称して出しているケースが多々あるとか。

そういうこともあって、基本あまり行かない。

だって、家族3人で回転に行ったら、お腹いっぱい食べると、概ね1万円近くいっちゃうと聞く。

なら、デパ地下のこれという魚屋、あるいは築地の場外にて同等金額のお刺身用ネタを買って、家で手巻き寿司をやったらどれだけクオリティーの高いことか。

しかも手巻きは子供も喜ぶ。

で、きちんとした魚の味が学習できる。

しかも金額的には同じ価値。

なので、子供が小さかった頃にはよく朝一番で築地の場内に行って、数千円分ネタを買って、家で手巻きをやりました。これ本当に最高です。

で、外食鮨となると、これはうちでは特別行事。

毎月なんて絶対にいかない。

年に数回のみ。

その代わり、きちんとした鮨屋に行く。

なぜか。

鮨というのは立派な食文化だと思ってるから。

そんでもって、その寿司という名の食文化というのは回転寿司に10回行ってもわらないと思う。

一人1回2500円かかるのなら、そしてそれを月2回とか行くのなら、年6万円使うことになる。

ならば、一人15000円の鮨屋に年4回行くのと同じ。

で、経験値という観点では、1万5千円が4回の方がはるかに大きい。

つまり「鮨」というものを理解するという点において。

でも子供が小さい家庭というのはなかなかそうもいかないこともありますよね。

ならば、ちょっと小マシな鮨屋のランチに定食でもいいので食べに行くのいうのがベターかも。

で、ちょっと子供が大きくなってきちんと座って食べることができるようになったらまずはランチで色々とつまんでみるのもよし。

で高校生くらいになったら夜の部に参加させるもよし。

それによって、大人になった時に、きちんとしたお店に行った時、どぎまぎせずにすむでしょ。

そう思って、これまで「鮨」というものに接してきました。

うちの子は、「鮨」とは特別な時にしか食べれないものだと思ってます。ただし、回らないと(笑)。

同じお金なので、うまく使うことで、本物を理解するということに近づくような気がします。

同じことがワインにも言えます。

ワインを愛してもう20年近くが経過。

これまでいくら使ったのかを考えると、遠く地平線を見るような思いになるのでやめておく(笑)。

でもJakeは小市民であり、小遣いが限られているので、当然大金持ちが買うようなワインは飲めない。

なので、だいたい普段飲むワインは選びに選んだ1500円前後のものが多い。

週末に飲むのは3000円くらいかしら。

ただし、おびただしい経験をもとに選ばれた1500円と3000円なのでそんじょそこらのものとは違うのだ(笑)。

で、月に1回か2回くらい、5−6000円くらいのものをあける。(あくまで家飲みの話)。

ブルゴーニュでは5−6000円というと、セールで買える村名レベル。

昔はプルミエクラスも買えたのだけど、今では無理。

で、今回は、ちょっと特別な思いもあり、かつお正月ということもあり、ずーっと試してみたかったエマニュエル・ルジェを飲んだ。これはいわゆる高級ワイン。

この人のトップラインはヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントーというワインで数十万円する。

そんなもん買えるわけないので、万札数枚くらいで買える、村名を買ってみた。

もう清水から飛び降りた気持ちで。

ま、お高級おせち料理を買ったと思えばバチは当たらないよね。

で、飲んでみた。

。。。。絶句。

これまで飲んだワインはなんだったんだと。

飲んだことのない質感。

名前と雰囲気に飲まれてるのではない。

目の前にあるグラスの中の液体だけが事実。

しかし、今まで飲んできたおびただしいワインとは完全に世界が違う。

なんだこのフィネスは。

品位。

そりゃ、ビジネスでのディナーやワイン会も含めて高級といわれるワインも飲んできた。

ボルドーなら、ラフィット、マルゴー、ムートン、、、、、ブルゴーニュなら、、、。

パリでもロンドンでもNYでもそれなりの経験を積んだ。

がしかし、ルジェの質感は他とは全く違う。

なぜ多くのワイン愛好家から特別視されるのかがようやくわかった。

まるで透明度100mの水。

あるいは他のワインが麻ならルジェはシルク。

それくらいの明らかな差がある。

もうツヤッツヤで丸くって、雑味のざの字もない。恐ろしく透明。透き通ってかつコアがしっかりしている。

5000円のワインを5本飲むのなら、これを1本買って、あとは1000円を飲んでおけばよかった。

20年間遠回りをして、膨大なお金を費やして、結局は「核心」の周辺しか経験していなかったことに呆然とした。

こういう世界があるのだと。

確かに、5000円と1万円と2万円は違う。

でも100万円ではない。

買おうと思えば買える範囲。

中途半端なレベルのものをあれこれ探してちょっと喜んだり、がっかりしたりの20年。

そんなことはやめちゃって、年間を通じて安旨ワイン(1000円−1500円)道を探求し、そして年に2回くらいルジェを飲むのが実は理にかなっているという気がした。

やっぱり本物を知るということは実に素晴らしいことだと痛感した。

それが愛してやまない分野であればこそ。

やっぱり正月はいい。

特別だから。

でなきゃこんなワインは家飲みでは開けることがない。

気持ちの良い青空と、澄んだ空気とおせち料理とルジェ。

最高の1年の始まりかも。

本年も宜しくお願い致します。

おわり。

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