ここ最近、家内には言えないくらいブルゴーニュを購入している。
若干冷静に見たら引くくらいの仕入れっぷり。
やっぱりあの夏を越して、赤が似合う気温になってからもうブルゴーニュが止まらない。
特に気のおけない友人との食事で、ストックしておいた2007−2010くらいの熟成の入り口にあるブルゴーニュを楽しみ始めると、これもう幸せの極地。それが北のジュブレイでも南のコルトンでも。
良いブルゴーニュは幸せを運んでくる。
しかしそれでも、そしてここ最近でも最も成功したと言われる15年のワインでも本当に多くを学んでいる。
この当たり年、グレートヴィンテージですら、勝率は5割に満たない。
なぜか。
おそらく暑すぎたんだとおもう。
ボーヌの名手、トロ・ボーをしてすら甘い。
本来ブルゴーニュの本質は酸の美しさではないのか。
にも関わらず、名手ですら低酸のワインを作ってしまう。南の方は。
で北のほうがアドバンテージがあるものの、そこでもヘンテコなワインに多く出くわした。
最初は結構エレガントで綺麗な作りに思える、、、、15年という強い年なのに、、、、で2日目になったらいきなり下品な雑味が出しゃばって、どうにもグラスが進まなくなる。
一方でニュイのワインでは物凄そうなものにも出くわした。
あの暑かったであろう年にも関わらず、開けてしばらくはうんともすんとも言わない。
要素は多い感じがするのに、そして明らかに濃いめなのに、全く素っ気なく、振り向いてくれもしない。
表情すら見えない。
なんという冷たさ。
しかもグランクリュではなく、村名ですよ。村名。
これはきっと、将来ものすごく美しい姿で振り向いてくれるに違いないと確信し、買い足しちゃった。
これって本当に奥深いでしょ。
まあ綺麗だなーっと思って、一夜を共にしたら、翌日はとても同じ人とは思えないくらい下品だった(笑)というのと、期待して会って見たらそぶりも見せてない、つれない感じなのに、絶対にこの人しかいないと思わせる何かを感じるというのと。
やっぱりブルゴーニュというのはつくづく魔物なんだよね。
そしてそれに魅せられたブルゴーニュファンは、
「幸せ者」
「愚か者」
「迷える子羊」
「盲目」
そして、、、、「求道者」
卒業したくても卒業できない。
離れようと思っても離れられない。
嫌いになったのにどうしようもなく好き。
なぜそれを求めてしまうのかがもうわからない。。。。。。。。
それがブルゴーニュなり。
お気をつけあそばせ。
おわり。
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