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ネイティブレベルの英語?本当に勉強で到達する?

最近、再度英語の勉強を始めてますが、本屋に行った時、英語教材の中に「ネイティブレベル」という文言が散見されたので、あえて今日はこれに異を唱えたいと思います。

私は英語を7年くらい勉強してきたし、ロンドンに約2年弱住んでおりました。

しかしながら、「ネイティブレベル」というものからは程遠いというのが正直なところです。

これは本当であり事実です。

前にも書きましたが、仕事の英語はいわゆる日常英語よりもはるかに簡単です。

まず、

・議題が決まっている
・みんな丁寧に喋る
・資料なんかがある

でも、ランチのスモールトークやパブでの会話はこうはいかないのです。みんなカジュアルにスピードアップした喋り方になるし、話題はあっちからこっちへ、、どんどん変わる。しかもスポーツや芸能、テレビ番組、本や演劇などバックグラウンドがわからないものが満載です。これほど難易度の高い会話はありません。

で、「ネイティブレベル」ともなると、こういうスモールトークに全てそつなく参加できて、しかも「違和感のない」おしゃべりができるのが最低限。かつ、厳格に「ネイティブレベル」というのなら、目をつぶって聞いていたらそのひとがその国で生まれ育ったひとと思える、つまりネイティブであると思えるレベルでないといけません。

そんなことってありえるでしょうか?

確かに可能性はあります。私が思いつくケースはたった2つ。

一つは言語中枢の形成時期、すなわち子供の頃にその国に住んでいたこと。

もう一つは、父親か母親のどちらかが現地人であり、そういう家庭で育ったこと。

この2つしか思い浮かびません。現に私がほぼ完璧なバイリンガル、つまり、目をつぶって聞いていたらその国の人としか思えないという人は2人しか思い浮かばず、二人とも国籍の異なるご両親の元で育っています。

そして、そもそもネイティブレベルというものが本当に目標として適切なのでしょうか。ちょっと考えてみたいと思います。

よくテレビに出ておられるデイブ・スペクターさん。

あの方は非常に日本語が上手ですね。もう驚くべきレベルだと思います。

しかし、目をつぶって聞いたら日本人としか思えないかというと、さにあらずです。

やっぱり、て、に、お、は、などの使い方、ちょっとした相槌などの使い方が微妙にネイティブの日本人とは違う訳で、それはもう生まれ育たないと恐らくは会得できないものではないかと感じます。

よって、私は第二外国語として一定の年齢から勉強を始めるひとが、いわゆる「ネイティブレベル」に達することは絶対に不可能だと思うし、かつ、そんな必要はないと信じています。

だって、先にあげたスペクターさんのことを考えたら、あれだけのレベルになればもう十分ですよね。かついくら上達しても彼はアメリカ人であるという事実とアイデンティティーは変わらないのだから。あそこまで日本語を操れるということ自体がもう賞賛すべきことだと私は思います。

よって、英語学習をする者にとって大切なのは、ネイティブレベルなんていうまやかしは一切気にせず、少しでもスムースに海外の人たちと対話ができることではないかと思います。無論、その目的、旅行、仕事、勉強によって到達すべき目標レベルというのは変わりますが。

逆にいうと、「ネイティブレベルに」とかいう文言を使っている英語教材は信じない方が良いと思います。

そんなことは不可能だし、どうでもいい。

TOEICがいくらであろうと、英検が何級であろうと関係ない、上を向いて進む、勉強するその姿ことが素晴らしいこと、私はそう確信しています。


おわり。

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