まだ春節お祝い色溢れる香港からJonaleeです!
前記事でご覧いただいた日本の門松のように建物の入り口に置かれている「みかん・金柑の木」、
そしてクリスマスツリーのような「梅の木」
これらの木に、オーナメントのようにぶらさがっているものがあったの、何かわかりますか?
これです。
これ、実はポチ袋なんです。
この袋が重要な存在であることをシンガポール在住の時に知ったので「アンパオ(Ang Pao 紅包)」と私は呼んでしまうのですが、それは福建語系・マレー系の呼び方らしく、広東語の香港では「ライ シー(Lai See 利是)」というのが主流だそうです。
そして、中華圏の国々ではびっくりするようなお年玉の配り方のルールがあったのです。香港ではシンガポールよりもより強く残っている習慣です。
日本ではお年玉は主に親戚・親族内で、また他人においては親兄弟相当のつながりを持つ師匠から弟子へ渡されるものですよね。もちろん、ローカルの方々は親戚が大集合すると「アンパオ/ライシー」が日本同様に飛び交います。
ところが、この「アンパオ/ライシー」は「目上から目下の方へ」というルールの下、それが他人さんであっても配られまくるのです!例えばオフィスでも、ちょとして社交の場でも。
そしてその基本のルールは:
とてもよく知っている人・お世話になってる人 HK$100〜
知っている人/部下や同じグループの人 HK$50-100
あんまりよく知らないけど会う人/オフィスの受付の人 HK$20
知らない人 HK$10
だそうです。「知らない人」という定義が、「なんじゃそれ???」 な感じですが…。
うん。確かに、実際知らない人だけどなんらか関わる人っていますよね。そんな人たちにもお年玉渡すんです。
そんなわけで、金額を間違って渡さないように、金額ごとに色やデザインの違う 「アンパオ/ライシー」を、多種大量(20袋くらい)準備してオフィスなどに向かいます。
そして、「アンパオ/ライシー」はお年玉としてだけではなく、普通のお祝い事にも使うものなので、専門店が街にはいっぱいあります。
我が家にもすでにこんなにたくさんの種類のアンパオが揃ってしまいました。とても綺麗でしょ〜〜ww
…というわけで、春節気分ももうそろそろ終わり〜。
シンガポールではまた独特のお祝いの仕方(主に福建省から伝わった習慣)があるのですが、また来年にご紹介しましょうね〜。
日本にいると、中華圏の国々でこれほどまでに旧正月が重要、というか年間で一番のイベントだとは思っていなかったので、とても興味深いですねw
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