アジア最高峰と言われる「キナバル山」の”登山記録”です。南国新聞、
掲載後に、このブログでも少し付け足したり直したりで書いてます。
・・新聞の紙面の都合で、写真も含め書けないこともあったからです。
========= [第9回]=====
~~~~~~~~~~~~~タイトルーーーーーーーーーー
~身体のきしみと心の高揚に包まれ体験しました~
あの有名なキナバル山に老体にむち打ち挑戦! !
≪山小屋の食事は、まずかった。食欲、全然なし、困った>>
周辺に数個の山小屋あり、食事はラバンラタ・レストハウスで一緒に合同
ブッフェ。ここを起点にして登頂を目指す、第2ベースキャンプみたいな
施設で。山小屋宿泊所の中で一番大きく設備がいい、トイレシャワーあり。
熱いシャワーと聞いていたが、あとで冗談だと分かった。あまりに冷たく、
風邪ひくので2日間入らず。
しっかし、あの冷たい水シャワーを朝起きてすぐ浴びる人もいる。人種の
違いか?肌の皮膚の強さの違いか?心の臓~おっかねぇ~。女子シャワー室
&トイレは広いし綺麗だが・・男子用はちょっとネ・・狭く窮屈だった。
(女子用のトイレ&シャワー室は、ガンガン綺麗。男子用は狭く、
かなり差があった。・・・シャワー室とトイレが交互にある)
<<就寝後、深夜の2時に起きて、いざ、登ると言うけれど>>
(ガイドのリーダーから、就寝前に、頂上までの登山の注意事項を聞く)
夜の8時までには寝るようにして、約6時間後の深夜2時前に起きた。軽い
食事の後、準備をして、いざ、山頂に向かって出発。ヘッドライトのホタル
のような灯りが連なる。
・・・真っ暗闇・・この位の急坂が延々と続く。とにかく延々とエンエンと。
光の列が遠くじゃなく縦に伸びている。という事は急高度差があるという事だ。
そして光の列は、真っ暗闇で、ジグザグに尾を引く。この時点で、登りの階段
がかなりきつい。というのは、キナバル結構階段があるのだが、普通の階段
の高さじゃない。2~3段が1回で踏みしめる高さ。・・すでにウチの奥さん
登れない。ドンドン追い越される。ワタクシは、奥さんに付き合うしかない。
追い越してゆく彼らの声かけてくれる言葉は「スローリィ・スローリィ」だ。
全員がそれを言う。・・ほんとにスローリィで歩いていたら、これが失敗の
元だった。「スローリィ」を信じちゃいけない。辛くてもマイペースが大事。
(深夜2時半登山開始。ここは「サヤッサヤッ・チェックポイント小屋」
3668ⅿ。登山IDカード必要。朝の5時までに着いてないと、頂上には
ここからストップ。登れない。そういう規則)
キナバル山でのすれ違う時の、単なる挨拶の言葉なのだ。ゆっくりと、でも
確実に前に進まないと、トロフィー無し、カロリーも無し、トリ留めもなく、
トリ残されることになる。
15、Pendant Hut ・・・3289ⅿ
16、Gunting Lagadan Hut ・・・3323ⅿ
17、<頂上に行く前の重要地点>Sayat-Sayat Hut、3668ⅿ
(5:15到着で15分遅刻だった)
・・朝5時までにここに着く必要がある。実はこのチェックポイントまで
スローリィで、安心しちゃって、登ってきたため、間に合わなかったのだ。
<< 感動のご来光は見れず。でも素敵な山肌に触れて感激ではあった>>
時間切れ、遅れたという事は、ここから頂上まで登る能力がないと判断され
るわけだ。悔しいけど、理に適っている。だってこの上は、ザイルで順番に
登る場面もあるし、皆に迷惑がかかるし、登る+降りるの時間差もある。
(15分の遅刻。頂上には行けず。ここでも神聖な静寂。
壮大な夜明けの幕開き早朝5時50分。3668ⅿのSatat-Sayat Hut。
・・・・・・・・・・しびれる感動。無の心になれた)
・・ルールとして当然だと思う。自分だけだったら頑張って登れたんだが、
奥さんが筋肉痛で足が上がらない。既に岸壁ロープコースは始まっていたし、
常に危険はつきまとうので、当然ながら自分は彼女に付き合うしかない。
(朝6時15分の山肌。本当は頂上で日の出とともに明暗相反する三角形の
「100kmブロッケン」を仰ぎたかったのだ。
残念ながら・・「心はブロークン」・・この冗句、分かるかなぁ~)
この小屋の近くで、”頂上のつもりで”記念写真撮影。周りには誰もいない。
逆に開き直った。この広大な山肌に誰もいない。すごく気持ちがいい。
今日の、太陽が登る“誕生”前の静寂そのもの。朝5時50分が日の出だという。
出てきた、地球の光が出てきた。3668mで日の出を確認。
一呼吸毎に、新鮮な別世界を感じる。下界の事は一切頭に無し。悔しさも、
辛さも恨みもない。
(・・・残念ながら、ここで頂上を断念した2人。また次回があるさ。
ガイドが「ネバーマインド」と気を使って何度も写真を撮ってくれた)
あるのは、体力不足でもここまで登れたという「感謝」だけ。酸素不足で
息が苦しいのも、日頃、呼吸が出来る事への「感謝」。
一緒にいたガイドが、近寄ってきて、気を使ってくれて、背景の良い撮影
スポットを指示する。
いろいろ事情があったけど体力と運が無かったという事だね。次回への登頂
へのチャンスが新たに生まれたという事に「感謝」だ。素晴らしいことだ。
<<仲間は頂上へ、そして降りる。行きはヨイヨイ、帰りはコワイ?>>
18、South Peak 3922m
19、Alexandora Peak 左に見える 4003ⅿ
20、St.John's Peak 左に見える 4091ⅿ
21、LOW'S PEAK・・・・4095.2m=頂上満喫
22、<頂上から下山する>寒い頂上での渋滞を避け、写真を撮ったら
早々と下山するのがいいらしい。・・私達も、下山開始。
(私達は頂上に行けなかったから、一応、見知らぬ世界として)
(コタ・キナバルとは「キナバル」の「砦」という意味。太古の昔から
神聖な場所。・・「砦には厳かな精霊が凄む山」・・の畏敬を感じた)
23、チェックポイント小屋を通過し、ラバンラタレストハウス着。
24、休憩、朝食済ませ、荷物の整理。ガイドと打ち合わせをして
25、Tinpohon Gateに到着。預けておいた登頂に不要な荷物を受け取り、
26、専用バスで約1時間かけて、3日前に泊まったKKの安ホテルに到着。
・変な事を思い出した、「旅は道ずれ、世は情け」。
・・・登山道中、途中ちょっと話をして、顔を覚えていたドイツ人が、
・・・・・トイレから出てきた。ここは、水の出ないトイレなりき・・・
・・・・・・・ニコニコすぐ握手され、手を払いのける訳にもいかない。
・・・・・・・・・人類、皆、兄弟・・汚い? 手の輪で結びついている。
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