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海外生活を楽しくする方法
暗い話題が続いていましたが 必ず最後は 明るい展望が持てるような記事にしたいと思っています。
さて 海外生活では 人種差別と言う悲しい体験を 人によっては するわけですが
言葉の不自由さや 有色人種である事実を乗り越えて
たくましく 生き抜くには どうしたらいいのか?
前回の記事では 理不尽かつ暴力的な行為や あからさまな差別については
とにかく逃げる、離れる、ということを書きました。
今回は そこまでではないけど これってもしかして・・・と
思うようなケースについて 取り上げます。
例えば レストランに行って みんながテラス席に座っているのに
自分たちだけが 奥のトイレ横のテーブルに 案内された。
ここで
「 なぜ私たちだけトイレの横に? 」 「 これは 差別? 」
「 みんなテラス席なのに ひどい・・・・ 」と 考え出すと
すごく 悲しいですよね。
そこで・・・・
理由を深く考えない
まずは 嫌な事があった時に それが 自分に問題があるから起こるのか、
差別なのか、誰に対しても嫌な態度をとる人だからなのか、
深く原因を 追及しないことです。
「あっ、差別されているかも!」と思った瞬間
ショックで 何もできなくなってしまうからです。
差別かどうかが問題ではなく ちょっとしたトラブルが発生したのです。
だから そのトラブルを解消する方に 神経を集中させましょう。
解決策を提案する
では どうすればいいか?
それは 簡単です。 一つ一つ糸をほどくように 解決していくのです。
さっきのレストランのケースで言うと
要は その席に座りたくないわけですから 席を変えてもらいます。
How about that table? ( あっちのテーブルはダメですか? )
Do you have any outside seats available? (テラス席は空いていませんか?)
Can we sit over there? ( あそこに座っていいですか? )
弱い者いじめというのは 相手が歯向かってきたり はっきり嫌だといえない事に
つけ込むわけですから あっさり 「嫌だ」と言えばいいわけです。
これで だいたいの場合は 解決です。
トラブルの内容によっては 2段、3段にわけて交渉しないといけない場合が あるでしょう。
いずれにせよ、感情的に相手を責めるのでなく あくまでも自分にとって より良い方法を提案し
相手に イエス と言わせましょう。 この時 戦闘モードになるのではなく むしろ 余裕を
見せるぐらいの感じで 対応すると 効果的です。
にっこり笑って、「 その席も素敵だけど 私はあっちの方に 座りたい気分なのよね。いいかしら? 」
なんて言えたら 完全に こちらの勝ち です!
相手の心の狭さを認めてあげる
例えば 学校のママさんの中に どうしても有色人種が苦手っぽい人がいます。
気のせいかなと思っても 何年か同じ学校に通っていると わかってくるものです。
みんなで話していても 絶対に目を合わさない。 話しかけない。 話しかけても
聞こえないふりをする。 あからさまに避ける。
日本でも 海外旅行に 家族で出かけるのが当たり前、 近所に 外人さんが住んでいて
知り合いが 海外に住んでいて・・・と、外国や外国人に抵抗のない家庭に育ったり、
自分自身が どんどん外へ出て行くタイプの人がいますね。
その一方で、絶対 海外なんて行きたくない。和食最高。朝は絶対 焼き魚にごはんでないと無理。
ガイジンなんて 見たことないし 知り合いたいとも思わない、という 超保守派の人がいるはずです。
意地悪するつもりはないのでしょうけれど、ガイジンを見ると 隠れたり 逃げ出したり、
果ては 石のように 固まってしまう人も いますね。
アメリカでも 同じです。
いろんな人種を見た事がなく 関わった事もない。
海外旅行なんてしたいと思わないしエスニックフードなんて 食べたいとも思わない。
寿司なんて 絶対無理!、という保守派は NYのような都会でもたくさんいます。
その一方で、田舎に住んでいても アジアが好きで あこがれていて 民芸品を集めていたり
寿司や中華を 抵抗なく 食べに行けるタイプの人がいます。
相手を責めたり 変えようとするのではなく、それぞれの人のキャパシティー(心の容量)を
認めてあげましょう。
悪い人でなくても どうしても 未知のものに挑戦できないタイプの人がいるのです。
そっとしておいてあげましょう。
そう考えると 差別されていると思うより 気分が晴れませんか?
屁理屈ではなくて 結局は そういう事なんだと思います。
このインターナショナルな時代に 「近所で マックしか食べたくない!」っていう人なんですから
ある意味、かわいそうですよね。
さっさと折れる
自分ひとりだけが 不当な扱いを受けていると感じる時、対策は二つあります。
みんなと違う扱いをうけるのは どうしてか?と 徹底的に戦う。
または 「そうですか、じゃぁ いいです」と あっさり引き下がる。
例えそれが お金に関わる事でも さっさと払ってしまった方が 戦うよりもトクすることがあります。
時間と 労力を使わなくていいからです。 戦って どんどん嫌な思いをするよりも 早々に自分から
白旗を上げて その場から去るのも もうひとつの 「勝ち方」 だと思います。
昔の人もいいましたよね、「負けるが勝ち」、って。
特に 相手に正論が通用しなさそうな場合は 無駄な試合をするより 出なおした方がいいでしょう。 意外と 別の日、別の人に、同じ話をすると あっさり 問題が解決する事があります。
黙々と仕事をする、代弁してもらう
学校や 会社のミーティングで 自分の意見が 軽くあしらわれたり、
正しい事を言っているのに 聞いてもらえない事があります。
私自身も 今の学校のPTAや 大学のグループプロジェクトで 何度もそういう経験をしました。
基本の数値が間違っていて 何度も私が 「違うよ」 と言っているのに 誰も まともに取り合って
くれない。 ずいぶん回り道をした挙句 だれかが 「違うよ」 と、 私と同じ事を言った瞬間、
みんなが 「そうだね!」。 だから さっきから私もずっと同じ事を言っているのにぃ~という
悔しい思いは 何度もしました。
残念ながら アジア人だから 外国人だからというのは あると思います。
でも これは最初は 仕方がない。
むしろ 出しゃばらずに 黙々と仕事をし 成果を積み重ねることで みんなの信頼を勝ち取っていくしかないのです。 一生懸命 与えられた課題をやっていると 必ず見てくれている人がいます。 すると、
その人をきっかけに だんだん みんなが 私の言う事に耳を傾けるようになるのが わかります。
しかし 家のトラブルやクレームなど どうしても筋を通して言わないといけない場合があります。
その時は あらかじめ 論理構成をしっかり立ててから 挑みましょう。
できれば 白人のアメリカ人に代わりに言ってもらうと 自分で四苦八苦するより はるかに簡単に
物事が解決することがあります。 時には 差別を 逆手にとりましょう。
差別は人の心を支配できない
残念ながら 人種差別というのは世界のどこに行ってもあるものですが、
不思議なことに いつでも どこでも 誰の心の中にも あるものではないのです。
アメリカは特に キリスト教ベースの国ですから クリスチャンの慈愛の精神で
異人種や異教徒も 心を広く持って受け入れようという考え方が 脈々と受け継がれています。
各地の教会で 日本人がお世話になっている ESL(英語教室)があるのも その一環です。
積極的に 白人が アジア人や黒人など 異人種の子どもを養子にするという文化も
当たり前にありますね。
恵まれないから助けてあげる、とは、やや上から目線と言えなくもないですが、
こうした寛大な人々に 助けられている日本人も たくさんいるはずです。
これまでの記事で アメリカにそんなひどい差別をする人がいるわけない!と思った人は
そうしたアメリカの寛容な人々によって 守られているということです。
差別する人がいれば 助けて 受け入れてくれる人がいる。
日本人は採用したくないという会社があれば、日本人でも採用したいという所がある。
英語ができないとダメという人がいれば、技術さえあれば全然OKという人もいる。
その両方があるのが アメリカなのです。
自分たちはアメリカを受け入れているか?
そして、私たちも できることがあります。
アメリカなんて ここがダメ! あそこはイヤ!と 言わずに
気色悪い色のケーキも 一口試してみましょう。
ここは 何のお店かな?と思ったら ちょっと入ってみましょう。
アメリカ人はガサツと決めつけずに いろんな人と話をしてみましょう。
自分が心を広く持てば やはり類は友を呼ぶで オープンな人柄の人が 近づいてくるようになります。私は差別される!と身構えていると 自由に行動ができませんし、
いつも肩に力が入って 海外生活が 息苦しくなってしまいます。
日本でも 外に出れば 感じの悪い店員や 電車の中で 嫌な思いをすることは 時々ありますね。
その程度のことだと思って それよりも 楽しい事、
すてきな人との出会いを どんどん 見つけに行きましょう。
押したり引いたりしているうちに 自分にとって心地よいゾーンが見つかるはずです。
そうなれば海外生活が かなり快適になるはずです。
大丈夫。 嫌な事があれば 次は 必ず良い事がある。
そんな風に 人生って できていると思います。
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