いよいよ寒さも今日から本番のロンドン、夜も更けてきたところで一発ブルゴーニュの総括をいたしましょう。
今週末英語の試験じゃないのかって?そうですよ、その通り。ブログ書いてる場合じゃないって?
ちがうんですよ、あのケンブリッジイングリッシュアセスメントアドバンスドという試験は、1週間や2週間勉強したくらいじゃどうしようもないような試験なんです。朝9時から夕刻まで続くマラソンのような試験だから、TOIECみたいにちょっと勉強して点数があがるようなもんとは世界が違うわけです。(おーーーーいっちゃった)
てなことで、いままでの自分の人生の旅では本当に特別だったブルゴーニュの一番肝心なことを今日はシェアしたいと思います。
あ、そうそう、今日のブログ長いですからね。時間ない人はあるときにでもおねがいします。
さて、なぜブルゴーニュなのか。
まず、Jakeは30歳で結婚したわけですが、当時は下戸。全く飲めず。
それがやっぱり付き合いの上ではちょっとくらいのめたほうがいいかなーーーというおもいもあって、でもおいしいと思える酒がほぼなかったので、ワインから入ることに。
で、飲みだしてみるとなかなかうまい。
そんでもって、だんだんと飲みなれてくる中で、どうも自分的に一番すきなのは、ブルゴーニュのシャルドネ(白ワイン)、そして次がブルゴーニュの赤(ピノノワール)であることがほぼ感覚としてわかっちゃったわけです。
で、基本わたしは凝り性なので、ブルゴーニュ関係の本を読んで勉強し始めた、、、
そして決定的だったのが、32歳のときにいったフランス出張の時に現地で買ってハンドキャリーでもってかえったブルゴーニュ白の最高峰とされるル・モンラッシェ。高かったですよ。当時でも200ユーロ超えたと思います。
で、家で嫁さんとのんだのですが、ワインをあまり飲まない奥さんでさえ褒めてました。
そりゃワイン経験が浅くともわかるスケールの大きさ、豊満さ、たっぷりとした豊かなうまみと甘みと酸味の調和。そりゃ今まで飲んだ白ワインとは別世界だったわけです。
これがはまったきっかけ。いままで誰にも言ったことありません。このブログはじめて。
それからだんだん赤にもはまりだして、、、、、、、、いろいろと琴線に触れるブル赤にもであったけど、決定的だったのは、つきなみかもしれないけど、ジョルジュ・ルーミエのシャンボールとの出会い。
なんとも美しいルビー色。決して濃くない。でもそのうまみの強さ、ミネラル、甘さそして調和、こんなおいしい赤ワインがあるのかと思っちゃった。
そんなこんなで飲み始めて20年。
ロンドンにきてから1年半だけど、自分にとってブルゴーニュというのは20年来の夢なので、軽い気持ちでは行きたくないくらいの「聖地」だったんですね。
でも、つい最近自分の中で時がきたわけです。
英語でいうと、Something inside me was telling that..という感じですね。
「いましかないよ、いまいかないと」と自分の中の何かがささやいてしまったのです。(わけわからんでしょ。でも誰かわかるかも、、、)
で、いきなりチケットをとって、ホテルをとって、英語とフランス語のワインテイスティングツアーをブックしちゃったわけです。
で、そのあとは、一昨日だったけ、書いたブルゴーニュ紀行となったわけです。
で、ちょっと酔ってきたので怪しい面はあるけども、たしかボーヌに移動してランチののち、ちょっと感激した作り手のワインを買ったとこまで書いたような気がします。
で、そこからが今日の本番です。(長い前説やねーーーー。ごめん)
いよいよ車に乗り込んで、フィサンという北のほうの村に第二回のテイスティングに行く予定なんですが、その途中でブルゴーニュの至宝ともいえるあの場所に車で立ち寄るとのこと!
わかるでしょ、あそこです。ロマネコンティ。
もうブルオタの血圧は200超えなわけです。充血、貧血、めまい、、、、、、、、
車で特級街道からちょっと斜面の上部側の側道に入って、上へと、そして左折したあたりにでたのがあの
「ラターシュ!!!!」
で、、、、、、、、その数分先に現れたのは、、、、、
おおおおおおおーーーーー長嶋ーーーーー!!!!!!! このクロスこそは
あの、、、ロ、マ、ネ、コ、ン、ティーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
というわけでして、20年来の夢だったこの畑にとうとう来てしまいました。
そしてついでに、いままで仮名でとおしてきましたが、自分の姿を記念としてさらけ出します。52歳のおっさん。
証拠。
これ見て、ほんまもんのロマネコンティの畑のブドウ。
もう収穫は終わってるので、積み残したブドウがこの寒さで生育したってことなんだけど、他の畑のブドウとくらべるとあまりにも美しい。
で、次の写真はロマネコンティ―をしたから見たときに右に隣接するあの「リシュブール!!!」
ちなみに左はさっきの写真のラ・ターシュ。
よく見てみて。たった1本の畝を境にわかれてるだけなんですよ。それであれだけ大きな差が生まれるんですって。
同じ栽培、同じ選別、同じ醸造、同じ発酵でもそれだけの違いがでちゃうんだって。たった1メートルで。
たしかに、顔でもたった2センチで口と鼻だもんね。鼻ではごはん食べれないもんね。そうかもしれん。
で、その下部に道1本隔てて広がるこの畑は「ロマネサンヴィヴァン!!!!」
ほんとうにもうどういう世界なんだよ、ここは、、、、、あかん、もうめまい。。。
ここもそう、たった1本道を隔てただけで、これだけの差がついちゃうんだって。同じように醸しても。
ちなみに、その昔、数百年前、ブルゴーニュで畑を耕してワインを作り出したのは修道院。長年にわったって修道僧たちは、春一番、どの畑が一番最初に雪解けするのか、あるいは1日の中でどの畑が朝いちばんから日があったって、一番日照が長いか、あるいは、どの畑の土壌が粘土や石灰などのバランスが優れているのか、あるいは、雨が降ったときにどの畑の水はけがよいのかなどをずーーーーと観察して、特級、一級、村級、その他というクラス分けのベースを作ったとのこと。それがいまでも生きている。それがブルゴーニュ。
そしてその頂点に立つのがロマネコンティ。
正直、わたしは飲んだことがありません。そしてこのツアーのオーガナイザーですら、かつ、ブルゴーニュで働く多くのワイン関係者ですら飲んだことがある人はかなり少ないそうです。そりゃそうだよね、1本百万円だから。
むしろ、飲まないで一生を終えたいくらいです。夢は夢であったほうがいいと。
でも畑には来ちゃった。写真もとっちゃったしブドウも見た。回りの畑のとの違いもきっちり見た。
さきほどの畑の写真を見たらわかるでしょ、下草がいっぱいはえて、土壌が見えないでしょ。自然農法のゆえです。
たった20分くらいだったけど、もうわたしにとってはめくるめくとき。もうこのまま灰になってしまってこの畑にまいてほしいという気にさえなりました。
こんな気持ちはだれにもわからない、いえ、たぶん、私の友人、知人でも、北見君と相澤さんと壁下さんくらいしかわかんないんじゃないかしら。
あーーーーなんという旅だ。
で、その後移動したんですが、無理言ってドメーヌをのぞかせていただきました。
普通のドメーヌは絶対に表札があるのに、このドメーヌ、そ、ドメーヌドロマネコンティだけは、表札がありませんでした。。。。
ということで、長々と書かせていただいた特別篇も、、
おわり。
Jakeでした。
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